先月、横浜に行ったので、ジャズ喫茶「ちぐさ(CHIGUSA)」を訪れてきました。JR桜木町駅から歩いて、3~4分のところにお店はあります。独立した建物の一階にお店があり、歩道からすぐ扉を開けて入店できるのが、大都会では新鮮でした。
お店に入ると、大きなスピーカーが目に飛び込んできます。そして、スピーカーに向かって配置されているソファとテーブル、たくさんのジャズレコードと、ジャズ喫茶ならではのたたずまいにホットできる空間です。
オーディオについては、ちぐさのホームページに次の記載があります。こちらに転載させてもらいましたが、機器の写真はホームページをご覧ください。
オーディオは高橋宏之氏(ビクター社のエンジニア)によって設計及び制作された。ちぐさに適した機材にするため、回路やデザインなど全てオ リジナルであり、筐体も板金屋で作成された特注品である。暑い夏も寒い冬も365日、確実に動くプロフェッショナル性を重視し、しかも音にこだわりをもって作られた。
プリアンプ:高橋宏之氏によるオリジナル。フォノ入力はMM、MCの両方に対応。テープ入力はDINにも対応。このプリアンプはチャンネルディヴァイダーでもあり、Hi、Mid- Hi、Mid-Lo、Loへと分けられる。出力は耐性を考慮し、すべてキャノンコネクターを使用。2010年秋、高橋宏之氏の監修のもと、コンデンサーの入れ替えなどを行った。
メインアンプ:高橋宏之氏によるオリジナル。フィルターを内蔵し、各周波数帯域に対応している。当初はもちろん真空管を使用していたが、より耐性のあるトランジスターをいち早く導入した。2010年秋、高橋宏之氏の監修のもと、メンテナンスを行った。
スピーカー:ツイーター:ナショナル EAS-5HH17G。ホーンドライバ Mid-Hi:YL音響研究所。ホーンドライバ Mid-Lo:YL音響研究所。ウーファー:JBL。
プレイヤー・カートリッジ:アナログプレーヤー: SL1200 SP-25。 カートリッジ: SHURE M44G
すごいオーディオ機器で、この音を聴くためにお店を訪れる人がいても不思議ではありません。音量は大きめです。落ち着くと、マスター(現在は共同経営なので、そのなかの一人の方でしょうか)が、ジャズレコードのリストをもってきて「リクエストどうぞ」というので、キャノンボール・アダレイの「In Chicago」をかけてもらいました。アダレイのアルトサックスが生々しく、コルトレーンやケリーも迫ってきます。ベースの音がブンブンいうのもいい。こうして集中してじっくりと、ジャズに耳を傾けられるお店は貴重です。
また、アップライトピアノが置いてあって、ライブも開催されています。こちらのお店は、歴史があって、根強いファンが多いと思われますが、正午から営業しているので、地方からも訪れやすいお店です。
【ちぐさ CHIGUSA】
住所:神奈川県横浜市中区野毛町2-94
電話:045-315-2006
営業:12:00~22:00 (月曜定休、日曜は18:00まで)
ホームページ:noge-chigusa