安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョン・ヒックス I'LL GIVE YOU SOMETHING TO REMBEMBER ME BY・・・

2016-05-01 10:02:40 | ピアノ・トリオ

職場が長野駅の近くになり、通勤距離が短くなったので、歩行時間を増やすように、遠回りのコースをあれこれと試しています。今回は、自宅から西に進み、若里公園の中を歩いて右折して長野駅東口に至るコースをとってみました。花が咲いていたり、公園内に樹木があったりと、いい道筋です。駅近くには土地区画整理事業により、新しい道が開いていますが、木陰を作る街路樹がないのが残念です。「Limetree」(ライムの木、シナノキ)というレーベルのアルバム。

JOHN HICKS (ジョン・ヒックス)
I'LL GIVE YOU SOMETHING TO REMEMBER ME BY・・・(LIMETREE 1987年録音)

   

ジョン・ヒックス(p)のアルバムは、いくつも持っていますが、1980年代のTheresa レーベルやこのLimetreeレーベルへの録音は、勢いがあって、聴きごたえがあります。Limetreeは、オランダのレーベルでシーズ・スリンガ—(p)のリーダー作などもあります。現在、Limetree原盤の何作かは、Timelessリイシューシリーズで、廉価盤として発売されています。

メンバーは、ジョン・ヒックス(p)、カーティス・ランディ(b)、アイドリス・ムハマッド(ds)。ヒックスのピアノを中心としたピアノトリオですが、ランディのベースがうまく絡んでいる「My Foolish Heart」などもあって、三人は柔軟に協調しながら演奏をしています。

曲は、ジャズオリジナルが多く、ヒックスとランディの共作「Hold It Down」、P.Arslanianという人の「Pas De Trois」、モンクの「Monk's Mood」、ロリンズの「Airegin」、マイルス・デイビスの「Blue in Green」、ウォルター・ビショップの「Coral keys」、タッド・ダメロンの「Tad's Delight」、スタンダードの「I Didn't Know What Time It Was」(時さえ忘れて)、「My Foolish Heart」(愚かなり我が心)の全9曲。

ジョン・ヒックス(p)渾身のプレイが聴けます。「Pas De Trois」は、ミディアムテンポのきれいなナンバーですが、ソロでは流れるようなフレーズを畳みかけるように連続して弾いていて、胸のすくような快演。「My Foolish Heart」は、ビル・エヴァンスの演奏とは方向を異にし、旋律をはっきりと打ち出して、ソロもシングルライン中心の見事なバラードになっています。ヒックスに寄り添うランディ(b)のベース音も雰囲気を高めています。オリジナルの「Hold It Down」では、グルーヴィーでスイング感も十分なジャズピアノの醍醐味が味わえます。

【ジャケット裏面】

   

僕の持っているCDはLimetree輸入盤なので、ごくシンプルなジャケットです。

【通勤途上風景】

   

住宅街を通り抜けます。

   

お宅によっては、川(水路)に沿って花を植えてあります。

   

左手に上がり、若里公園へ。

   

若里公園の芝生広場を見ながら、右折。

   

公園入口の歩道。樹木が瑞瑞しい。

   

公園を抜けて一直線に長野駅東口へ。土地区画整理事業が入っている地域ですが、花や樹木はこれからといったところでしょうか。あるいは、植えられないかもしれません。

   

長野駅東口が近づいてきました。