安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ケニー・ドーハム SHORT STORY

2016-11-20 09:55:47 | トランペット・トロンボーン

小谷村(長野県北安曇郡)の大渚山登山の帰りに「蛍」という蕎麦屋で昼食を食べました。ちょうど、小谷村内では、新そば祭りが行われていて、会計の際に景品があたるくじ引きが行われていました。僕も引いたところ「そば茶」が当たりました。煮出しする必要がありますが、「蛍」で出されたそば茶が美味しく、それと同じものなので、味に期待が持てます。お茶受けは、先日東京駅で購入した「ごまたまご」です。味わい深いトランペットを。

KENNY DORHAM (ケニー・ドーハム)
SHORT STORY (SteepleChase 1963年録音)

   

デンマークのスティープルチェイスレーベルは1972年の設立で、主にヨーロッパへ移住したアメリカのベテランミュージシャンの新規録音を行いました。その一方、過去のライブで録音されたものを発掘するなど、古い録音のものもあります。最も有名なのは、バド・パウエルの「At The Golden Cirlce」だと思いますが、この「Short Story」もドーハムがその実力を発揮したものとして忘れることができません。

メンバーは、ケニー・ドーハム(tp)、アラン・ボッチンスキー(fh)、テテ・モントリュー(p)、ニールス・へニング・エルステッド・ぺデルセン(b)、アレックス・リール(ds)。ドーハム以外はヨーロッパのミュージシャンで、コペンハーゲンのジャズクラブ「カフェ モンマルトル」におけるライブ録音。

曲は、ドーハムのオリジナルの「Short Story」、あとはスタンダードで「Bye Bye Blackbird」、「Manha De Carnaval」(黒いオルフェのテーマ)、「The Touch Of Your Lips」、「My Funny Valentine」の全5曲。ドーハム作の「Short Story」ですが、一聴して、「Tickle Toe」だなと思わせるメロディです。

このライブが行われた1963年は、ケニー・ドーハムがBlue Noteレーベルへ快作を録音していたころで、気合十分で好調なプレイが楽しめます。「Bye Bye Bklackbird」は、珍しく早いテンポによる演奏ですが、ドーハム(tp)は長くてメロディアスなラインを吹いていて、創造力が感じられます。ボッサの「Manha De Carnaval」は、ドーハムのワンホーンで、哀愁メロディを美しいトーンで綴っていきます。「Bye Bye Blackbird」におけるテテ・モントリュー(p)のスインギーでアグレッシブなプレイも聴きもの。

【琥珀そば茶、ごまたまご】