11月20日(日)は、スピードスケートのワールドカップ長野大会があったので、ボランティアとして、駐車場で車の誘導をしていました。休憩時間には世界の一流選手の走りを観ることもできるので、たまにエムウェーブ(長野オリンピックの際の会場)でボランティアをしています。今大会は世界中から選手が集まったことや小平奈緒選手の活躍もあって、観衆もそこそこ入り賑やかでした。国際色豊かだったので、ベルギー出身のミュージシャンを。
TOOTS THIELEMANS (トゥーツ・シールマンス)
MAN BITES HARMONICA! (RIVERSIDE 1957年録音)
ベルギー出身のトゥーツ・シールマンス(1922~2016)は、ギターも演奏しますが、ハーモニカの名手として知られていて、ビル・エヴァンスとの共演作の「Affinity」が日本では知られています。この初期のアルバムは代表作の一つです。ハーモニカでジャズというのは、そぐわない感じもしますが、シールマンスのプレイは、バラードはもちろん、早いものも見事です。
メンバーは、トゥーツ・シールマンス(hca,g)、ペッパー・アダムス(bs)、ケニー・ドリュー(p)、ウィルバー・ウェア(b)、アート・テイラー(ds)。ユニークなのは、ペッパー・アダムスが参加していることで、ハーモニカとバリトンサックスの組み合わせは、そう聴けるものではありません。リズムセクションは、ドリュー以下リバーサイドレーベルではおなじみですが、弾むようなリズムを送り出しています。
曲は、シールマンス作「Soul Station」と「Fundamental Frequency」、レイ・ブライアント作「18th Century Ballroom」、ルイ・アームストロング作「Strutting with Some Barbecue」、あとはスタンダードで、「East of The Sun」、「Don't Blame Me」、「Imagination」、「Isn't It Romanctic?」の8曲。シールマンスは、「18th Century Ballroom」と「Imagination」ではギターを弾き、「Soul Station」では、ハーモニカとギターの両方を使っています。
シールマンスのハーモニカは、さすがに迫力という部分では今一つながら、ホーンライクな演奏をし、これにアダムスのバリトンとドリューのピアノが絡んで、さわやかなセッションになっています。哀愁を帯びた優しい音色のハーモニカという楽器自体の特色は、「East of The Sun」や「Don't Blame Me」で発揮されています。「Isn't It Romantic?」では、アダムス(bs)、シールマンス(hca)、ドリュー(p)とよくスイングしたソロが続きますが、ハーモニカが違和感なく溶け込んでいます。「Soul Station」などに聴けるシールマンスのギターも意外にブルージーで、なかなかです。
【ISUワールドカップスピードスケート競技長野大会】
ポスター
会場のエムウェーブ(長野市)
男子1500メートル
応援の旗も飾られています。
ロビーでは、飲食物などの販売もあり、お子さんも多く、売れ行きはよかったようです。