安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アントニ・ヴィット指揮 群響サマーコンサート【モーツァルト:フルート協奏曲第1番、ドヴォルザーク:交響曲第7番】

2023-08-14 19:30:00 | クラシック演奏会

お盆初日の13日(日)は、午前中にお墓に出かけ、午後は、高崎に行って、アントニ・ヴィット指揮群響サマーコンサートを聴いてきました。

     

チラシ表

(出 演)

指揮:アントニ・ヴィット
フルート:ディーター・フルーリー
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:福田俊一郎)

アントニ・ヴィットさんは、1944年生まれのポーランドの指揮者。1971年カラヤン国際指揮者コンクールで入賞、カラヤンのアシスタントを務める。ポーランド国立放響首席指揮者、ワルシャワ国立フィルの総監督などを歴任。国際的に活躍し、ナクソスレーベルなどにCD多数。ディーター・フルーリーさんは、スイス生まれ、オーレル・ニコレらに師事、1981年ウィーン・フィルの首席フルート奏者、2005年から14年まで同管弦楽団の総監督、17年に引退。2021年までグラーツ音楽大学教授。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。

(曲 目)

ブラームス / 大学祝典序曲  ハ短調  作品80
モーツァルト / フルート協奏曲  第1番  ト長調  K.313

J.S. バッハ/無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007 メヌエット (ソリストアンコール曲)
  
   〈休憩〉

ドヴォルザーク / 交響曲  第7番  ニ短調  作品70

ドヴォルザーク / スラブ舞曲 作品46-1 (オーケストラアンコール曲)       

(感 想)

アントニ・ヴィット(ヴィト)は、ナクソスレーベルを代表する指揮者の一人で、名前は知っていましたが、実際に聴くのは初めてです。巨匠のイメージがあったのですが、そういう風ではなく、指揮ぶりは颯爽としてエネルギッシュでした。

「大学祝典序曲」は、テンポ早めで、〈新入生の歌〉の部分をはじめ、楽し気な雰囲気が出ていました。ドヴォルザークの「第7番」は、引き締まった勢いのある素晴らしい演奏でした。第2楽章では、管楽器の奏でる旋律を浮き彫りにし、第3楽章の生き生きとした民族舞曲のリズムも良かった。

モーツァルトのフルート協奏曲第1番のフルーリーさんのソロは美しい音色で、特に無伴奏のカデンツァが印象に残りました。楽器毎の並びは、いわゆる対向(両翼)配置で、指揮のヴィットさんの意向だと思いますが、フレッシュ感がありました。

(出演者のプロフィール) 

当日のアントニ・ヴィット(指揮)。「大学祝典序曲」と「交響曲第7番」は、暗譜で指揮していました。

当日の、ディーター・フルーリー(fl)さん。以上2枚の写真は、群響公式facebookからお借りしました。

【群馬交響楽団ホームページ】

群馬交響楽団 (gunkyo.com)

 

【あらかじ聴いたCD】

   

ドヴォルザーク:交響曲第7番。ズデニュク・コシュラー指揮スロヴァキア・フィル(Brilliant Classics)。廉価盤のドヴォルザーク交響曲全集の一枚。

(ヴィット指揮のアルバムから)

   

チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」。ヴィット(ヴィト)指揮ポーランド国立放送交響楽団。チャイコフスキーの交響曲は、ヴィット指揮のもので揃えました。好きな演奏です。   

   

メシアン:トゥーランガリラ交響曲。アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団、フランソワ・ヴァイゲル(p)、トマ・ブロシュ(オンド・マルトノ)。(NAXOS 1998年録音)。今年購入したアルバムです。