お盆初日の13日(日)は、午前中にお墓に出かけ、午後は、高崎に行って、アントニ・ヴィット指揮群響サマーコンサートを聴いてきました。
チラシ表
(出 演)
指揮:アントニ・ヴィット
フルート:ディーター・フルーリー
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:福田俊一郎)
アントニ・ヴィットさんは、1944年生まれのポーランドの指揮者。1971年カラヤン国際指揮者コンクールで入賞、カラヤンのアシスタントを務める。ポーランド国立放響首席指揮者、ワルシャワ国立フィルの総監督などを歴任。国際的に活躍し、ナクソスレーベルなどにCD多数。ディーター・フルーリーさんは、スイス生まれ、オーレル・ニコレらに師事、1981年ウィーン・フィルの首席フルート奏者、2005年から14年まで同管弦楽団の総監督、17年に引退。2021年までグラーツ音楽大学教授。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
ブラームス / 大学祝典序曲 ハ短調 作品80
モーツァルト / フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313
J.S. バッハ/無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007 メヌエット (ソリストアンコール曲)
〈休憩〉
ドヴォルザーク / 交響曲 第7番 ニ短調 作品70
ドヴォルザーク / スラブ舞曲 作品46-1 (オーケストラアンコール曲)
(感 想)
アントニ・ヴィット(ヴィト)は、ナクソスレーベルを代表する指揮者の一人で、名前は知っていましたが、実際に聴くのは初めてです。巨匠のイメージがあったのですが、そういう風ではなく、指揮ぶりは颯爽としてエネルギッシュでした。
「大学祝典序曲」は、テンポ早めで、〈新入生の歌〉の部分をはじめ、楽し気な雰囲気が出ていました。ドヴォルザークの「第7番」は、引き締まった勢いのある素晴らしい演奏でした。第2楽章では、管楽器の奏でる旋律を浮き彫りにし、第3楽章の生き生きとした民族舞曲のリズムも良かった。
モーツァルトのフルート協奏曲第1番のフルーリーさんのソロは美しい音色で、特に無伴奏のカデンツァが印象に残りました。楽器毎の並びは、いわゆる対向(両翼)配置で、指揮のヴィットさんの意向だと思いますが、フレッシュ感がありました。
(出演者のプロフィール)
当日のアントニ・ヴィット(指揮)。「大学祝典序曲」と「交響曲第7番」は、暗譜で指揮していました。
当日の、ディーター・フルーリー(fl)さん。以上2枚の写真は、群響公式facebookからお借りしました。
【群馬交響楽団ホームページ】
【あらかじ聴いたCD】
ドヴォルザーク:交響曲第7番。ズデニュク・コシュラー指揮スロヴァキア・フィル(Brilliant Classics)。廉価盤のドヴォルザーク交響曲全集の一枚。
(ヴィット指揮のアルバムから)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」。ヴィット(ヴィト)指揮ポーランド国立放送交響楽団。チャイコフスキーの交響曲は、ヴィット指揮のもので揃えました。好きな演奏です。
メシアン:トゥーランガリラ交響曲。アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団、フランソワ・ヴァイゲル(p)、トマ・ブロシュ(オンド・マルトノ)。(NAXOS 1998年録音)。今年購入したアルバムです。