クラシックの新譜CDもたまに購入しています。最近では、ユジャ・ワン(p)の「ウィーン・リサイタル」(その記事へのリンク)が良かったです。今回、藤田真央(p)の新譜を購入し聴きました。
藤田真央(ピアノ)「72 Preludes」(Sony)。
曲目は、ショパン:24の前奏曲、スクリャービン:24の前奏曲、矢代秋雄:24の前奏曲。
(感想など)
モーツァルトのピアノソナタ全集に続く、ソニークラシカルからの2作目。特徴は、前奏曲に焦点を絞り、ことに矢代秋雄のものを収録したことでしょうか。矢代秋雄という日本人作曲家の作品を取り上げることによって、本作の存在価値を高め、また、藤田真央自身の個性も表出させようとしたのでしょう。
ショパンとスクリャービンの曲は、気持ちよく聴けました。とりわけ、スクリャービンの前奏曲は、きらきらと音色やハーモニーが変化して、素晴らしい。スクリャービンの曲自体が、ビル・エヴァンス以降のジャズピアノを連想させるものがあり、興味が尽きません。
矢代秋雄の作品ですが、作品自体がそれほど面白いとは思いませんでした。新しいことを書いているのかもしれませんが、地味で曲想が伸びやかでなく、演奏は悪くないのでしょうが、もっと聴きたいという気持ちになれませんでした。
【ソニーミュージックの本アルバム発売のお知らせ】
セカンドアルバム「72Preludesショパン/スクリャービン/矢代秋雄:24の前奏曲」ついに国内盤発売! | 藤田 真央 | ソニーミュージックオフィシャルサイト
(ライナーノートにある藤田真央の紹介)
(特典として、チケットホルダーをいただきました。)
(クラシック音楽情報誌ぶらあぼ2024年11月号に、藤田真央72Pureludesのレビューが載っていました。)
表紙
本作品のレビュー。
(併せて聴いたCD)
リリー・クラウス(p)のコンサートホールレーベルへの録音を、復刻されたCDで聴きました。モーツァルト集です。ピアノ協奏曲第9番「ジェノーム」は好きな曲です。
往年の名ヴァイオリニストのダヴィッド・オイストラフの「ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲」(1958年録音)をSACDで聴きました。アンドレ・クリユイタンス指揮フランス国立放送管弦楽団の伴奏も典雅です。