令和6年(2024年)も暮れようとしています。今年一年、拙ブログをご覧いただきありがとうございました。今日の午後は、ジャズをBGMに、池波正太郎著「青春忘れもの」を読んで過ごしました。
真田太平記館で、12月21日から「鬼平犯科帳」の舞台を歩くという写真展が開催されているので、先日観てきました。館内のカフェ「ル・パスタン」で軽くランチをいただき、中公文庫「青春忘れもの」も購入。
チラシ表
チラシ裏。
〈企画展の内容〉
東京と京都を撮影取材し、長谷川平蔵の役宅や京都の掛け茶屋「平野や」など、物語の中に印象深く登場する場所の現在の様子を関連資料とあわせて展示しています。いかに多くの場所が、小説「鬼平犯科帳」の舞台になっているかと、驚きました。
(当日の写真)
池波正太郎真田太平記館外観
企画展のポスター
カフェの看板
カフェ(喫茶〉スペース
ナポリタン
ブレンドコーヒー
本も販売しています。これは鬼平犯科帳。
随筆もあります。右から二番目に、僕が購入した「青春忘れもの」が立てかけてありました。
ここで、書籍を購入すると、期間限定のようですが、真田太平記の挿絵の図柄のブックカバー(紙製)がもらえます。今回、忍びの「おこう」の図柄のものをもらいました。
ポスターをもらってきて、フレームに入れ、安曇野市宅に飾りました。
【池波正太郎真田太平記館ホームページ】
【池波正太郎著「青春忘れもの」(中公文庫)】
表紙
(内容の紹介)
(感想など)
池波正太郎さんの作品は、結構読んできましたが、この本は初めてです。一言でいうと、池波さんが書いた小説と同じくらいに面白い随筆です。小さい頃からの話を克明に綴ってあり、記憶力の凄さにまず驚きました。
就職先の株屋や戦中の海軍における話は、それだけで、小説にもなりそうなものです。株屋の時には、長唄を習って歌舞伎見物の鑑賞に役立てたり、賭場に出入りしていて、そのような実体験があるからこそ、小説や脚本にリアリティが出るのだろうと思いました。
海軍時代は、まず旋盤工として働いていますが、図面からこまかい航空部品を作る体験が、戯曲や小説の構成についての考え方の基盤になったと、記しています。家族や友人に対する優しさが、そこここにみえて、温かい気持ちになるエッセイでもあります。
(著者紹介)