安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

藤沢周平著「用心棒日月抄シリーズ」(新潮文庫)を読み、DVDを見ました。小説もドラマも面白い。

2023-05-26 20:55:16 | 読書

この前、山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」をDVDで観て、藤沢周平の原作も読みました(その記事へのリンク)が、それをきっかけに、藤沢周平さんの小説をまた読みたくなり、書店で文庫本を買い込みました。

まず、「用心棒日月抄」シリーズ4冊を読み、その4冊と「よろずや平四郎活人剣」を元にNHKがドラマ化した「腕におぼえあり」もDVDを借りてきて観ました。どちらも面白かったのですが、ラストに向かって原作の方が余韻が感じられました。

(用心棒日月抄)

   

帯に藤沢周平さん(1927年12月26日生まれ、1997年1月26日逝去)の写真が載っています。昨年、没後25年の年に当たりました。

   

(用心棒日月抄 あらすじ)

   

   

(用心棒日月抄 孤剣 あらすじ)

   

 

   

(用心棒日月抄 刺客 あらすじ)

   

   

(用心棒日月抄 凶刃 あらすじ)

   

凶刃の巻末にある、川本三郎さんの書いた解説。とてもよく書けていて、藤沢周平さんと、この小説の魅力が伝わる文章です。

   

【NHK テレビドラマ 腕におぼえあり】

(原作は、「用心棒日月抄」と「よろずや平四郎活人剣」です。)

放映:1992年、1993年

出演:村上 弘明、渡辺  徹、坂上 二郎、片岡鶴太郎、黒木 瞳、 清水 美砂など。

1993年制作の「3」。1992年の1と2が好評だったので、3が制作されたそうです。

脚本の筋は、原作とやや異なる部分もあります。

主人公の青江又八郎役は、村上弘明。

ヒロイン、佐知役は黒木瞳。

佐知は、藩の隠密組織「嗅足組」(かぎあしぐみ)の江戸屋敷の頭領。

用心棒の相棒の細谷源太夫役は、渡辺徹。細谷の妻役は、風吹ジュン。

決闘場面

決闘では、最後に逆転劇があって、びっくりしました。ドラマ全体に、人が生き生きと動いていました。かなり好評を得たドラマだったそうです。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
藤沢周平 (narkejp)
2023-05-27 19:42:30
作品はいずれも文章の純度が高く、なおかつ面白いですね。米びつに手を突っ込んで残りを確かめるシーンなんて、昔の時代小説、例えば山手樹一郎の若様あたりだとありえない生活臭です。藤沢周平は男女の三角関係の修羅場を描かないのも特徴的ですね。映画やドラマになっているものも多くありますが、原作の香りを再現できているのは稀なように感じます。
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Unknown (azumino)
2023-05-27 23:35:18
narkejpさん こんばんは

藤沢周平さんの小説は、面白いです。映画的で場面転換が早いこと、武士社会のことだけでなく、市井のことについても、しっかりと書いていること、筋立てに無理がないことなどが、感想としてすぐに思い浮かびます。

映画やテレビドラマは、脚本が新たに作られ、筋も一部変わるので、僕には小説の方がしっくりきます。narkejpさんがお書きのとおり、原作の香りを再現できているのは少ないかもしれません。やはり山田洋次監督のものが、よいように思えます。もっとも、藤沢周平原作の映画やドラマは、まだ見始めて途中なので、これから良い物に当たるかもしれません。それも楽しみです。
コメントありがとうございます。
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