(映画)たそがれ清兵衛
ある方のブログに、『映画「たそがれ清兵衛」を見て庄内地方へ行ってみたくなった』とあり、俄然その映画を見たくなり、借りてきたDVDで初めて観ました。
(あらすじ)
海坂藩の下級武士である井口清兵衛は妻を病気で亡くし、幼い娘2人や年老いた母と貧しくも幸せな日々を送っていた。家族の世話や借金返済の内職に追われる彼は、御蔵役の勤めを終えると同僚の誘いを断ってすぐに帰宅してしまうため、“たそがれ清兵衛”と陰口を叩かれていた。ある日、清兵衛は幼なじみの朋江を救ったことから剣の腕が立つと噂になり、上意討ちの討手に選ばれてしまう。
(監督、出演)
監督 山田洋次
原作 藤沢周平 (原作は、たそがれ清兵衛、祝い人助八、竹光始末の3つです。)
脚本 山田洋次
朝閒義隆
撮影 長沼六男
音楽 富田勲
出演 真田広之(井口清兵衛)、宮沢りえ(飯沼朋江)、小林稔侍(久坂長兵衛)、田中 泯(余呉善右衛門)
なお、本作は、第76回(2004年)アカデミー賞(外国語映画賞)にノミネートされました。
(感 想)
素晴らしい時代劇で、感激しました。小説「たそがれ清兵衛」と筋が違うと思いながら見ていたのですが、エンドロールで藤沢周平の3つの小説が原作と出てきたので、納得しました。脚本が良いのに加え、俳優陣、セットやロケもよく、実際に江戸末期の日本の様子が現出しているかのようでした。
(映画のシーンから) ちょっと横から撮ったので、画面はぶれています。
清兵衛(真田広之)が一日の務めを終えて、お城から出てくるシーン。後ろで嘲笑しているのがわかります。
清兵衛の自宅。藁屋根の家で、煙が出ているのがすごい。手がかかっています。
畑仕事の場面。
清兵衛の娘二人。二人の子役が、演技とは思えないほど、自然体でした。
春の景色が美しい。庄内地方の光景でしょうか。
飯沼朋江(宮沢りえ)。二人の子供を呼んでいるところ。
清兵衛が追ってとしての支度の手伝いを朋江に頼んでいる場面。
清兵衛が追手として、激闘に勝って、自宅に戻ったところ。思いもかけず、朋江が待っていてくれて・・・。
(参考)【たそがれ清兵衛 予告編】
(小説 たそがれ清兵衛)
作者プロフィール
「たそがれ清兵衛」文庫本カバー
目次。映画には、「たそがれ清兵衛」と「祝い人助八」が原作として用いられました。
(本書の内容紹介)
(小説 竹光始末)
「竹光始末」文庫本カバー
本書の内容紹介
藤沢周平は東北の町歩きをしていくなかで読み始めました。海坂藩ものの縁の地は結構庄内にあります。
大山の町(天領)、湯田川温泉、鶴岡の街中の邸宅、学校。そして庄内映画村等々。
何だか僕まで再度行きたくなりました、
僕も藤沢周平作品は、好きで、一時は、かなり読みふけりました。今まで原作は複数回読んだのですが、映画は初めてでした。お話のように、よい作品で、今まで見なかったのを後悔しました。
ロケ地ですが、山形県、秋田県、滋賀県(彦根城)でも撮影が行われていますが、清兵衛の家のセットが組まれたのは、長野県佐久市望月町です。上田市でも撮影が行われていて、今回初めて知ったのですが、長野県とも縁の深い映画でした。
山形県は、蔵王や山形市、天童市、米沢市には寄ったことがあるのですが、庄内地方は行ったことがなく、美しい景色をこの映画で観て、一度訪れてみたいと思いました。
コメントありがとうございます。
藤沢周平作品は、いろいろ読みましたが、海坂藩ものが、やはり記憶に残っています。『海坂藩』という名前、響きも良くて、実在した藩のようにも思えていました。
調べてみると、庄内映画村(資料館)は、閉館して営業は終了したようです。それは残念ですが、庄内地方には全く行ったことがないので、いつか出かけたいと思っています。
コメントありがとうございます。