マリン・オルソップ指揮ポーランド国立放送交響楽団の演奏会が、松本市で行われたので、聴いてきました。オルソップは、ナクソスレーベルに多くの録音があるので、名前は昔から知っていました。
チラシの表面
(出 演)
指揮:マリン・オルソップ
ピアノ:角野隼人
管弦楽:ポーランド国立放送交響楽団
マリン・オルソップは、1956年ニューヨーク生まれで、バーンスタイン、小澤征爾らに師事。現在、ウィーン放送交響楽団の首席指揮者、ボルティモア交響楽団名誉指揮者、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、パリ管、シカゴ響など世界の主要オーケストラに客演。角野さんは、2021年ショパンコンクールでセミ・ファイナリスト、読売日本交響楽団、東京フィル、日本フィルと共演。詳しくは下記のプロフィールをご覧下さい。
(曲 目)
バツェヴィチ / オーケストラのための序曲
ショパン / ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品11
ガーシュイン(角野隼人編曲) / ラプソディ・イン・ブルー (ソリストアンコール曲)
〈休憩〉
ブラームス / 交響曲 第1番 ハ短調 作品68
モニューシュコ / 歌劇「ハルカ」より、第1幕 マズルカ、 第3幕 高地の踊り (オーケストラアンコール曲)
(感 想)
マリン・オルソップの指揮に感激したコンサートでした。ショパンのピアノ協奏曲第1番の冒頭、管弦楽だけの部分で低弦楽器を厚く鳴らして、力強いハーモニーを作り、素晴らしかった。ショパンのオーケストレーションは薄いなどと言われることがありますが、とてもそう思えない快演。
それは、ブラームスの交響曲第1番でも同じ印象で、ポーランド国立放送交響楽団の良い面を出していました。木管楽器を聴いていると、響きや音程にもう一つかなという感じを持ったのですが、弦楽器を中心として、堂々とした力演。テンポも早すぎず、遅すぎずで、どっしりとしていました。
角野隼人さんの協奏曲における演奏は、良かったのかもしれませんが、ほとんど印象に残っていません。アンコールで弾いたガーシュイン作「ラプソディ・イン・ブル-」(角野さん編曲)の選曲に驚愕したからです。あの場では、ショパンなどクラシックの曲をやってほしかった。
【角野隼人 ホームページ】
角野隼斗 Hayato Sumino Official Website
(出演者のプロフィール)
【あらかじめ聴いたCD】
ブラームス:交響曲第1番 ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団 (1982年録音)