本日も飲み友達の一人からお誘いがきて、かなり飲んでしまいました。その彼は、自然派なので、「わらび」、「こしあぶら」、「タラの芽」、「根まがり竹」といった山菜談義に花を咲かせました。山菜とりは、どこに何があるのか知らなければいっても仕方がありません。また、山の奥深く入ることもあり地形を知らないと危険を伴うことや、とめ山もあるので、地元の詳しい友人と行くのが一番です。タイトルに友が入っているアルバムです。
LOUIS SMITH (ルイ・スミス)
JUST FRIENDS (SteepleChase 1978年録音)
ルイ・スミスは1958年に2枚のブルーノート盤を出して、音楽教師の生活に戻ってしまったため幻と言われたトランペッターです。ミシガン大学で教鞭をとっていた1978年にスティープルチェイスから話があり20年ぶりに吹き込まれたのがこのアルバムです。79年にもう一枚録音をして、また教師の生活に戻ってしまい、次のアルバムは1990年まで待たなければなりません。
メンバーは、スミス(tp)のほか、ジョージ・コールマン(ts)、ハロルド・メイバーン(p)、ジャミール・ナッサー(b)、レイ・モスカ(ds)で、コールマンとメイバーンはメンフィス出身の同郷です。コールマンとはその昔「Downhome Reunion」(United Artists)でも共演しています。
スミスは吹き込み時46歳ですが、音はストレートできれいで、しかも柔らかく、フレーズもよどみがありません。最初の「Blues for Jimmy」は出だしからモードっぽい70年代のジャズです。当時のジャズ喫茶空間でよく耳にしたムードですね。バラードでは「I Remember Clifford」を演奏してくれています。ここではコールマンもロングソロをとります。「Oleo」はミュートによる急速調のプレイ、「Minor Bit」はミディアム・テンポのリラックス・ナンバーです。
全6曲(CDでは7曲)の収録ですが、スミスの健在ぶりを示したアルバムです。また、好きなピアニストの一人のハロルド・メイバーンのピアノソロも聴けるのが嬉しいアルバムでもあります。
この人は50年代にもっと活動してもらいたかった思いが強いです。
ブラウニーに通じるようなブリリアントな音色と淀みないフレーズで、素晴らしいトランペットを聴かせてくれましたね。
BLUE NOTEの2枚では、「SMITHVILLE」を愛聴しています。
アップ・テンポ良し、バラード良しのオールマイティの強みがありましたね。
70年代にハード・バップ・リバイバル(?)が興らなければこの盤も聴くことが叶わなかったかも知れませんね。
Steeplechaseの二ルス・ウインターの果たした役割は大きいですね。bobさんのおっしゃるように、ハードバップリヴァイヴァルがなければルイ・スミスの本作品は世にでなかったかもしれません。
クリフォード・ブラウン直系というようなブルーノートの作品も傾聴に値しますね。