東京の親戚からお歳暮にゴディバのチョコレートが届きました。甘いのもの大好きなのでさっそくいただいています。ゴディバはベルギーのメーカーですが、ベルギーといえば最近ベルギー王立歌劇場音楽監督の大野和士が2008年9月からフランスのリヨン国立歌劇場の首席指揮者になるというニュースが報じられています。いまやスカラ座、メトロポリタンなどでも振っていますし、すごいですね。フランスなので、パリ録音のよく知られたアルバムです。
BARNEY WILEN (バルネ・ウィラン)
barney (RCA 1959年録音)
バルネ・ウィランの22歳の時の録音です。パリのクラブ・サンジェルマンにおけるライブ録音ですが、集まったメンバーがいい演奏をしている奇跡的なライブだと思います。バルネ(ts)、ケニー・ドーハム(tp)、デューク・ジョーダン(p)、ポール・ロヴェール(b)、ダニエル・ユメール(ds)というメンバーで、ドーハム、そして人がかわったのではないかと思えるようなジョーダンのプレイが聴きものです。
最初は「べサメ・ムーチョ」(Besame Mucho)ですが、この出だしのピアノのちょと哀愁を帯びたイントロに続いてドーハムが、これもやわらかな音でメロディを奏でます。ここだけでもジャズなのに、そのあとのアドリブがまたいい。この曲はメロディが圧倒的な存在感を示しているのでアドリブやりにくいと思いますが、ドーハム、続くバルネ、ジョーダンともかなりいい線いっているのではないでしょうか。
バルネの音にはブルージーさが入っていて、それがまたいいですね。他には「Lady Bird」(レディー・バード)、「Stablemates」、「Jordu」と計4曲がオリジナルの収録曲です。ジャズ・スタンダードばかりでもあるので、ビールとチョコレート片手に口ずさみながらライブ録音を楽しんでいます。
なお、上記ジャケットは再発LPのものですが、いま聴いている国内盤CD(BMG BVCJ-640)では4曲追加となっています。バルネはソプラノサックスも吹いています。追加の中ではドーハムのオリジナル「Lotus Blossom」が聴き逃せないです。
ビールとチョコレートとは、ジョージ・ルイスとオーネット・コールマンの組み合わせでしょうか。相反しますが、お互い認めた発言をしておりました。創造するエネルギーを熟知していたのでしょうね。
バルネ・ウィランのこのアルバム、物静かなドーハムが珍しく燃えております。ウヰスキーとチョコレートを食べたのでしょうかね。ビールよりもこの組み合わせは私の好みです。(笑)
きょうは安曇野市の方へ行っていました。dukeさんの「あなとと夜と音楽と」のアルバムですが、どれをあげようか迷っています。あす以降にコメントさせていただきます。
ご指摘のとおり、ドーハムが燃えていて、好感がもてます。べサメの出だしのスタッカートかっこいいと思います。
あ、ウイスキーもいいですね。ではまたよろしくお願いします。