先週、安曇野市明科のあやめまつり会場によって、花菖蒲を見てきました。咲き初めでしたが色とりどりで、満開時はさぞカラフルだろうと思いました。帰りに車を運転しながら、カラフルと言えばストラヴィンスキーだなと連想が浮かびました。彼のヴァイオリン協奏曲第3楽章は、きらきらとしてまるで万華鏡のようです。自宅で同曲のCDを聴き、続いてジャズでも同様な印象を持ったチック・コリアやキース・ジャレットの作品を聴いてみました。スタンダーズのライブ・アルバムです。
KEITH JARRETT （キース・ジャレット）
STANDARDS LIVE （ECM 1985年録音）
キース・ジャレット（ピアノ）、ゲイリー・ピーコック（ベース）、ジャック・デジョネット（ドラムス）という3人で組織したトリオの第3作目にあたるパリでのライブ録音です。発売当時かなりな反響を呼んだものです。キースは、管入りのグループを率いたり、ソロ活動を行ったりと間口の広いミュージシャンですが、このトリオ（スタンダーズ）は歓迎されました。
僕もはじめてこのトリオを聴いた時の興奮は忘れられません。スタンダード曲にもかかわらず、フレッシュで、刻々と変化する旋律、リズムに固唾を飲んで聴き入ったものでした。いまでこそ、そこまでの感覚はありませんが、キースのきらびやかなピアノの音（スタィンウェイでしょう）にやはり耳を奪われます。
曲目は、「Stella by Starlight」、「The Wrong Blues」、「Falling in Love With Love」、「Too Young to Go Steady」、「The Way You Look Tonight」、「The Old Country」の6曲。全ていいですが、早めのテンポにおける右手の歯切れのよさ、その動きが醸し出すスイング感がたまりません。「Falling in Love With Love」や「The Way You Look Tonight」、そして「The Old Country」。
キース・ジャレットはシングル・トーン中心で分厚い和音はほとんど使っていません。きれいに旋律を浮かび上がらせていくキースに、ベースとドラムスも、その美しさを損なわないように絡んでいきます。こうして書いてみるといいことだらけですが、聴き手のほうもピアノの音を追いかけるので緊張感を強いられるところがあります。僕はたまに取りだしては喜んでいます。
ジャズに興味を持たれたとのこと、しかも長野在住ということで僕もたいへんうれしいです。６７camperさんのブログは僕も時々見させてもらってますが、更新が毎日なおと、ジャズやワーゲン（車）など話題の豊富さ、奥深さに感心しています。
僕のブログはジャズやヴォーカルのことを、自分の感覚たよりに、別の表現では「好き勝手に（笑）」書いているので、時として違うかなという感想を持たれる場合もあるかもしれません。
ジャズのアルバムやミュージシャンのことはもちろん、その他もろもろ結構です。楽しく語り合いましょう。投稿もお待ちしています。今後ともよろしくお願いします。
最近ジャズに興味を持ち、聴き始めている”５６しなの”と申します。長野市在住です。
初めてのブログへの投稿なので、緊張してますが、以前から拝読していた、ＶＷ乗りの６７ｃａｍｐｅｒさんのリンクから入ってきました。見やすい、いい感じのページだなあと思いつつ読んでいたら、なんと長野在住の方ではありませんか。この偶然は大事にしなければと思い、勇気を出して投稿しようと思いました。これから、このブログより、ジャズについて学んでいきたいと思います。今後共よろしくお願いします。
＞スタンダーズ・トリオは初期のものが好印象なんですが、どれも高水準の演奏
おっしゃるとおりですね。キースのものは、初期のものをはじめ相当集めましたが、このトリオでやったものが私には一番面白いです。それと唸り声ですが、私もきになりません。
このトリオは良いですね。
スタジオ録音の「STANDARDS vol.1」が初めて聴いたアルバムだったんですが、「GOD BLESS THE CHILD」には驚きました。
ロック・ビートで長尺演奏でありながら素晴らしい演奏でした。
このライヴ盤も結構聴きましたね。
スタンダーズ・トリオは初期のものが好印象なんですが、どれも高水準の演奏でハズレはないようですね。
「THE OLD COUNTRY」がとくにお気に入りです。
不思議なもので、キースの唸り声…。
聴き込んでいくとそれが音楽の一部みたいに気にならなくなってくるんですね。