忘年会など宴会が、連日続いています。きょうは中休みでやれやれです。そこで、この時期に相応しいレーベルのLPを取り出しました。酔っぱらいは、俗に「虎」、「とら」といいます。「とら」はTigerで、「Fight like a Tiger」といえば猛烈に働くことですね。Tigerから、レーベルは「Happy Tiger」にしました。つまらないこじつけです。
PRISCILLA PARIS (プリシラ・パリス)
PRISCILLA LOVES BILLY (Happy Tiger 1967年ごろ)
1961年から64年くらいに「I Love How You Love Me」(忘れたいのに)などの ヒットを出したパリス・シスターズの一番下の妹、プリシラのヴォーカル・アルバムです。このシスターズは、フィル・スペクターがプロデュースにあたるなどいわゆるオールディーズのグループとして名前が通っていると思います。
これは、ビリー・ホリデイの愛唱歌集となっていて、曲目を見ればスタンダードジャズ、ヴォーカルファンも楽しめると思います。シド・フェラーが編曲に当たり、ストリングスを用いてムーディーな仕上がりです。ジミー・ロウルスのピアノが効果的に使われています。プリシラのやや甘い声で、ささやくような歌が続きます。酔った時にも優しく耳元を過ぎていきます。
曲目は、「Just Freinds」、「Stars Fell on Alabama」、「Tenderly」、「Girls Were Made To Take Care of Boys」など12曲です。私の持っているのは再発のLPで、一時期結構見かけました。もともとはパリス・シスターズが気にかかっていたのでプリシラの本LPを手に入れたものです。彼女のソロLPはこれを含めて全部で3枚あるようです。
気になる方はこちらもご覧ください。
http://www6.ocn.ne.jp/~jazzvo/ParisSisters.html
このアルバム、BILLIE HOLIDAYの愛唱歌集ですから、本来ならBILLIEになるはずですが、どこからBILLYになったんでしょうか。
女性名だとBILLIE、男性名だとBILLYと思うのですが、PRISCILLAにはBILLIEよりBILLYの方が似合うという事で当時のデレクターが気を利かせたのか、あるいは単なる間違いだろうかと楽しく想像しています。
酔っぱらいから Tiger という短絡的な発想は私と同様、好感が持てます。(笑)
プリシラは聴いたことがありますよ。ビリー・ホリデイの愛唱歌集とは面白そうですね。
「虎」といえば、Rita Moss の「Talk to Me,Tiger!」(Dot) もありますよ。高音の伸びが綺麗な黒人歌手です。Hush-A-Bye は最高です。
ご指摘のおとり変ですね。
Billyは、タイトルとライナー・ノートの記述の方も「Billy Holiday」としてあり「Miss Holiday」や「Lady Day」がでてきます。
おそらく間違いだろうと思います。でも、ムーディなアルバムでもあるので、男性を意識してBillyとわざとしたのかもしれません。こちらの方が楽しいですね。
曲目は、ビリー・ホリデイが歌ったものですが、プリシラのウィスパー・ヴォイスにはbillyの方が似合いそうですね。
happy tigerだと大トラですね。こんなウィスパーヴォイスでささやかれると、大トラになりそうですね。
Rita Mossのそのアルバムは聴いたことことがありません。よさそうですね。探してみようと思います。
あとTigerだと、Sallie BlairのHello, Tigerもありましたが、こちらは本物のトラがジャケットに映ってますから、よく考えると怖いですね。