安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

チック・コリア 小曽根 真 コンサート 

2016-05-23 20:53:28 | 演奏会・ライブ

5月18日に長野市芸術館で行われた、「チック・コリア&小曽根 真 ピアノ・デュオ プレイズ・アコースティック」コンサートに行ってきました。前夜は、小曽根真のワークショップがありましたが、チック・コリアを聴きに来た人が多いのか、前夜に比べて多くの聴衆が集まっていました。

   

演奏されたのは次の10曲です。

1.Improvisation
2.Improvisation → Bud Powell (by Chick Corea)
3.Someone to watch over me (by Gershwin)
4.Spanish Song (Chick Corea)
5.Children  Song N.20 (Chick Corea)

休憩

6.Mozart : Piano double Concerto
7.Mirror Mirror(Chick Corea)
8.Snapshot (Makoto Ozone)
9.Fantasy for 2 Pianos (Chick Corea)

Encore:
Blue Hawk (Thelonious Monk)

演奏内容ですが、一言でいうと、インプロヴィゼーションミュージックで、ジャズの要素はあまり感じられませんでした。アンコールにやった「Blue Hawk」がブルーズなので、これがジャズらしいものでしたが、あとは現代ミュージックといった趣が強いものです。唯一のスタンダードである「Someone to Watch Over Me」(やさしき伴侶を)もメロディは何回か登場しますが、複雑な展開のソロが続き、内容的にはチック・コリアの曲になっていました。

チック・コリアのピアノ演奏は、素晴らしいの一言で感心しました。どうしたらあんな音になるのかわからないキラキラしたサウンド、次々と繰り出される自在なフレーズ、リズム、タイミング、和音と、次元が違うといった感想をもちました。小曽根真は、前夜のほうがはるかに出来がよく、当夜はのびのびしていないようでした。

一番よかったのは、モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲(第1楽章)」です。きっちりとしたモーツァルトの譜面で演奏があり、後半ではカデンツァ風にインプロヴィゼーションを繰り広げていました。僕には、ついていけない曲もあり、例えば「Children Song No.20」は、ECMからLP「Children Song」が発売された当時、購入して何度か聴いたのですが、ついぞ親しめなかった記憶があり、その印象は当夜も変わりませんでした。

観客は、チック・コリアや小曽根真のファンばかりでなく、ピアノを教えている人や習っている人なども聴きに来ていたようです。多くのお客様は拍手して歓声を挙げており、ピアノの演奏会としては面白いものでした。


イェスパー・シロ FEATURING HANK JONES

2016-05-22 09:46:44 | テナー・サックス

市民会館の建て替えですが、長野市芸術館が5月8日にオープンしました。芸術監督に作曲家の久石譲さんを迎え、オープニングは意欲的なプログラムが組まれています。小曽根真のワークショップやチック・コリアと小曽根真の演奏会に出かけてきましたが、ホール内部は簡素ながら音の響きはよさそうです。狭隘な敷地に市役所と併設されたので外観は今一つですが、それはやむを得ないので、公演内容で頑張っていただき、スイングするジャズの公演も期待したいものです。ダグ・レイニーも参加した作品。

JESPER THILO (イェスパー・シロ)
FEATURING HANK JONES (STORYVILLE 1991年録音)

   

イェスパー・シロは、1941年生まれのデンマークを代表するテナー・サックス奏者で、ズート・シムズをややハードにしたようなプレイを行っています。ダグ・レイニー(g)が参加していますが、彼はこの5月1日に亡くなってしまいました。横浜市の上不三雄さん(マシュマロ・レーベルのオーナー)から教えていただいたのですが、好きなギター奏者だけに本当に残念です。

メンバーは、イェスパー・シロ(ts)、ハンク・ジョーンズ(p)、ダグ・レイニー(g)、ヒューゴ・ラスムッセン(b)、スヴェン・エリク・ノーレガード(ds)。イェスパー・シロは、いろいろな人を迎えてアルバムを作っていて、今回は、ハンク・ジョーンズです。ハンクのソロとともにダグ・レイニーのソロも聴くことができ、楽しみが多いアルバムです。

曲目は、スタンダードとジャズオリジナルです。スタンダードが「You Leave Me Breathless」、「My Shining Hour」、「Somebody Loves Me」、「Ain't Misbehavin'」。チャノ・ポゾ作「Tin Tin Deo」、クインシー・ジョーンズ作「Quintessence」、ビリー・ストレイホーン作「Chelsea Bridge」、ケニー・ドーハム作「Prince Albert」、フランク・フォスター作「Shiny Stockings」、唯一メンバーのダグ・レイニーが書いた「Jazz On A Par」の全10曲。

イェスパー・シロ(ts)の演奏は、スイングしてグルーヴ感のあるものですが、原曲のメロディやテンポを大事にして大げさな表現はとっていません。ハンク・ジョーンズのソロも品のあるもので、全体に上品さがうかがえます。バラード「You Leave Me Breathless」や活気のある「Prince Albert」で、シロはじめメンバーが好演しています。ダグ・レイニーは「Jazz On A Par」や「Chelsea Bridge」において暖かい音色でよく歌うソロをとっていて、思わず引き込まれます。モダンスイング~ハードバップ系統の佳作。

【長野市芸術館】

ホームページ:長野市芸術館公式サイト

   

外観。

   

よくわからず、ウロウロして見つけた入り口。

   

入り口を入ると左手がホワイエのような感じになっていて、渡り廊下を進むとホール入り口になります。

   

閉じていますが、ホールの入り口になります。ホール自体の構造は3階建てでした。


東篭ノ登山・西篭ノ登山・水ノ塔山・高峰山登山 (長野県東御市、群馬県嬬恋村、長野県小諸市) (3)

2016-05-21 19:13:39 | 登山・ハイキング

【林道~駐車場~安曇野市】

   

湯の丸高峰林道の、高峰温泉ゲート。通行可能期間でも、午後5時に閉まります。

   

ずっと伸びている林道を眺めたのですが、山の中腹を左のほうに傾斜が上がっていきます。池の平からこちら方面に下ってくる人とは何人も行き会いましたが、その理由がよくわかりました。高峰温泉から池の平を目指して、上りを歩いていたのは、僕一人だけでした(笑)。

   

振り返って眺めているところです。大分来て、もうじき池の平のゲートです。

   

池の平のゲートを振り返って撮影しました。3人連れが歩いていきます。

   

駐車場。合わせて20台ほどが停まっていました。トイレもある大きな駐車場です。

   

帰路の途中右折し、地蔵峠まで行き、レストハウスの「池紋」でソフトクリームを買って食べました。美味しかった。

   

安曇野市にある日帰り入浴施設「山の神温泉」。近所の人が使う温泉で、安曇野市にいるときは時たま僕も入りに行きます。狭いけど、露天風呂もあります。

 【出会った鳥と花】

   

ホシガラス。水の塔山の山頂で撮りました。ホシガラスは、木の実を貯蔵しておく習性があり、そこから芽が出て森の再生に貢献することがあるようです。

   

   

キジ(オス)。池の平で車の中からです。

   

   

   

   

   


東篭ノ登山・西篭ノ登山・水ノ塔山・高峰山登山 (長野県東御市、群馬県嬬恋村、長野県小諸市) (2)

2016-05-20 22:28:59 | 登山・ハイキング

【東篭ノ登山~水の塔山】

   

東篭ノ登山の標識を右手にみて左に下りていきます。

   

水の塔山方面を示した標識。

   

尾根を行きますが、水の塔山手前まであまりアップダウンがありません。

   

ウグイスの鳴き声が大きいので探してみましたが、姿を見つけるのは難しく、音だけでした。

   

これから進むルートです。切り立っているように見えますが、幅が広いので大丈夫でした。印象的ないい景色です。

   

途中の標識。

   

かなり進んで水の塔山山頂が見えてきました。右側は急な崖になっています。

   

山頂の手前になり岩が見えます。

   

山頂直下の北側に雪(氷)が残っていました。

   

いきなり山頂に出ました。

 

   

山頂。左側の奥に東篭ノ登山への道が続いていて、そこから着きました。東篭ノ登山から水の塔山まで35分くらいでした。

  

山頂から高峰高原方面。

   

山頂から高峰山。

   

これから下りていく尾根です。

【水の塔山下山】

   

尾根沿いに下りていきます。途中まで大きな岩もあります。

   

下りてきたところを振り返っているところです。

   

東篭ノ登山が見えます。

   

真ん中あたりから樹林帯に入り、熊笹が茂った中を歩きます。

   

消えかけていますが、「うぐいす展望台」とあって、南側に展望が開けています。

   

よく見えませんが、多分小諸市です。

   

登山口手前です。

   

水の塔山登山口到着。岩の部分を慎重に下りたので37分下山にかかりました。

   

高峰温泉前から見た水の塔山全景。

【高峰山登山】

   

高峰山の高峰温泉(ランプの宿)からの登山口。林道沿いです。

   

登山口から少し上ったところ。クッションの効いた足に優しい道です。

   

車坂方面との分岐。

   

山頂近くの尾根ですが、平坦な道です。

   

山頂。高峰山登山口(高峰温泉口)から山頂まで約30分でした。

   

高峰神社。剣がかっこいいです。

   

山頂には岩が出ています。4~5人の方がいました。山頂では、おやつに持っていった「どら焼き」を食べました。

   

浅間山方面の眺望。

   

下ってきて、車坂(高峰高原ホテル)方面との分岐です。まっすぐに下りていきます。

   

登山口到着。

   

林道を歩いて高峰温泉へ向かいます。ほんの少し歩くと宿です。

   

広場に立つ高峰温泉の看板。

    

高峰温泉ホテル。ここのお風呂がよさそうなのですが、改装中で建物内に入れそうもありませんでした。


東篭ノ登山・西篭ノ登山・水ノ塔山・高峰山登山 (長野県東御市、群馬県嬬恋村、長野県小諸市) (1)

2016-05-19 22:02:57 | 登山・ハイキング

湯の丸高峰林道の通行止めが解除されているのが確認できたので、5月14日に湯の丸高原の池の平から周回コースで4つの山に登ってきました。東篭ノ登山(ひがしかごのとやま/2228m)、西篭ノ登山(にしかごのとやま/2212m)、水の塔山(みずのとうやま/2202m)、高峰山(たかみねやま/2106m)です。2,000m級の山ですが、登山道には雪がなく、初心者にも歩きやすい道でした。

当日は、天候がよくなく眺望がきかなかったので、山頂での滞在時間は短めです。歩行時間は、山への上り下りをあわせて、2時間57分、湯の丸高峰林道を高峰温泉から池の平駐車場まで歩いた時間が43分で、合計約3時間45分でした。比較的知られているところだけに、歩いている人が結構いました。今回、たまたまですが「ホシガラス」の写真を撮ることができました。

【行 程】

(自宅~登山口駐車場)
長野市自宅発 7:50 (長野道経由東部湯の丸インター下車、途中コンビニで買い物)
池の平(兎平)駐車場着 9:20

湯の丸高原イラストマップ(東御市観光協会作成のチラシ)

 

(登山)
登山開始 9:31
東篭ノ登山山頂 9:56~10:00

西篭ノ登山山頂 10:20~10:27

東篭ノ登山山頂 10:47 (経由して水ノ塔山へ)
水ノ塔山山頂  11:20~11:46 (昼食休憩)
水ノ塔山登山口着 12:23

高峰山登山口出発 12:30
高峰山山頂 12:59~13:15 (休憩おやつ)
高峰山登山口着 13:42

(林道を歩いて池の平へ)
湯の丸高峰林道ゲート 13:46
池の平ゲート 14:26
池の平駐車場着 14:28

(駐車場~安曇野市)
池の平駐車場発 14:35 (東御市から国道254号経由、三才山有料トンネル使用)
安曇野市豊科山の神温泉 16:23~17:03
安曇野市自宅着 17:15

【登山口~東篭ノ登山】

   

東篭ノ登山登山口。駐車場から道路を渡ったところにあります。

   

歩きだしてすぐのところですが、高原だけあって最初から熊笹の中を行く道です。

   

途中から岩がのぞく道になります。

   

傾斜が少しきつくなってきます。

   

ガスが出ていて、遠くは見えません。

   

ほぼ山頂直下です。

   

突然山頂に出ました。岩がごろごろしている山頂です。

   

東篭ノ登山の道標。山頂まで25分でした。山頂には4~5人の方がいました。

   

すぐ横には三角点があります。

    

山頂から北側(群馬県)の光景(1)。

   

山頂から北側(群馬県)の光景(2)。

   

これから行く西篭ノ登山方面。

 【東篭ノ登山~西篭ノ登山往復】

   

東篭ノ登山山頂の端に立っている西篭ノ登山への道標。

   

いったん下ります。

   

鞍部になりしばらく平らなところを歩きます。

   

しっかりとした道がついています。 

   

鞍部を過ぎて上りは、道に岩が出ています。

   

山頂近くなってきました。

   

山頂。そう広くありません。

   

西篭ノ登山の標識。東篭ノ登山から西篭ノ登山まで、20分でした。戻りも同じでした。

   

この山頂も本来なら眺めがいいようですが、ガスで見えませんでした。

 

   

戻りの道ですれ違った女性二人連れです。しっかりとした服装をしていて、僕も新しいいウェアがほしくなりました。

    

東篭ノ登山山頂が近くなってきました。