安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

唐松岳登山 (2,696m 長野県北安曇郡白馬村・富山県黒部市)(2)

2016-10-25 20:09:05 | 登山・ハイキング

唐松岳登山の続きです。行程を記します。

(登 山)

八方池山荘7:58~八方池8:56~扇雪渓9:54~丸山ケルン10:25~唐松岳頂上山荘11:06ー11:48(昼食休憩)~唐松岳山頂12:15ー12:33(休憩)

唐松岳山頂12:34~頂上山荘12:57ー13:21(休憩)~丸山ケルン14:03~扇雪渓14:21~八方池14:58~15:13(休憩)~八方池山荘15:57

 (歩行時間 上り3時間32分 下り2時間46分 計6時間18分)

(温泉、夕食)

八方の湯、ちとせ(とんかつ「ちとせ」は、グルメのカテゴリーで別途取り上げます。)

【唐松岳頂上山荘~唐松岳山頂~頂上山荘~八方池~八方池山壮~駐車場】

   

唐松岳頂上山荘の玄関。当日の10月15日が今年の最終営業日で、当日の宿泊までで営業は終了しました。

   

唐松岳中腹から撮った山荘。大きくて収容人員も多いです。学校登山に使われるようです。

   

山荘から眼前に広がる剱岳や立山の景色です。唐松岳から富山方面がこんなに近く見えるとは認識していなかったので、いきなりの景色に感激。北アルプスは、南北に長いだけでなく、東西に厚みがあります。

   

剱岳。

   

昼食タイム。手分けして、Wさんが水、僕がコンロを背負ってきたので、お湯を沸かして、紅茶や珈琲を飲みました。剣岳や立山を入れて撮ってみました。

   

ランチタイムが終わり、ザックを置いて、山頂に出かけます。

   

   

頂上まで、道は広くて危ないところはありません。   

   

上る人、下る人で賑やかでした。

   

   

   

山頂。

   

山頂から不帰の嶮方面。

   

山頂から南の方向。槍ヶ岳や穂高岳が見えました。

   

山頂から富山県黒部市方面。うっすらですが、平野が見えました。霞気味ですが、多分海まで入っていると思います。

   

剱岳の右側。

   

剱岳。

   

立山。

   

   

山頂にある道標。白馬岳と五竜岳を結ぶルート上です。

   

東の方向。

   

東南の方向。

   

これも圧巻の景色でした。唐松岳頂上山荘から五竜岳に続く峰。登山ルートになっています。

   

かなり下ってきました。

   

山頂から下りてくる途中からの不帰の嶮と白馬鑓ヶ岳。

   

   

   

山荘に戻ってきて、売店でコーヒーを注文しました。宿泊者でない場合は、外で飲みます。天気がよくてよかった。

   

珈琲。きちんとドリップされたもので、いい味でした。珈琲の味にこだわりのあるWさんも納得。

   

唐松岳を背景に。

   

   

コーヒータイムで休憩もとったので、山荘から下山します。

   

   

下りていますが、五竜岳に向っているような錯覚を覚える場所。

   

太陽の光によって、影ができていたので、撮影してみました。

   

丸山ケルン。

   

   

扇雪渓。

   

八方池の上の方の、ダケカンバの林。

   

この道標から八方池の方に下りていきます。

   

池に山の景色が映り込んでいますが、雪がほしくなります。ベンチに座って休憩、撮影しました。

   

八方ケルン。散策しているお客様がまだいました。

   

八方池山荘の上部からは、木道ではなく登山道を歩きました。石がゴロゴロです。

   

八方池山荘。

   

クワッドリフト乗り場の近くにある釜池湿原。

   

黒菱第3リフト乗り場。

   

リフトから撮影。いくらか紅葉が見られました。

   

駐車場の車は少なくなっています。概ね計画りの時間に着くことができました。

【おびなたの湯】

住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城八方9346−1
電話:0261-72-3745
ホームページ:おびなたの湯

   

白馬大雪渓に通じる道沿いにあります。

   

   

   

この温泉は、露天風呂だけです。そのお風呂ですが、泉質と言い、湯加減と言い素晴らしく、長い時間ゆっくりと浸かっていられました。


唐松岳登山 (2,696m 長野県北安曇郡白馬村・富山県黒部市)(1)

2016-10-24 20:01:13 | 登山・ハイキング

天気が良いという予報が出たので、10月15日(土)にWさんと二人で唐松岳(標高2,696m)に上りました。カフェテリア黒菱前の駐車場には多くの車が停まり、この時期でも登山者が多くいました。初心者にも優しい道ですが、長距離を歩くことになるので、ゆっくりと歩き、昼食時など休憩を長めにとりました。

当日は予報通り天候に恵まれ、白馬三山、五竜岳、鹿島槍ヶ岳をはじめ剱岳、立山などを展望することができ、北アルプスならではの景色を堪能することができました。登山後の温泉や白馬村内での夕食もよく、秋の一日を満喫しました。次は7月下旬の花の時期に唐松岳へ登ろうと、Wさんと話をしています。

【行 程】

(登山口まで)

長野市自宅6:00~白馬村黒菱第3リフト駐車場7:15 (途中コンビニで買物)~第三リフト乗車7:30~クワッドリフト乗車7:48~クワッドリフト終点(八方池山荘)7:54

(登 山)

八方池山荘7:58~八方池8:56~扇雪渓9:54~丸山ケルン10:25~唐松岳頂上山荘11:06ー11:48(昼食休憩)~唐松岳山頂12:15ー12:33(休憩)

唐松岳山頂12:34~頂上山荘12:57ー13:21(休憩)~丸山ケルン14:03~扇雪渓14:21~八方池14:58~15:13(休憩)~八方池山荘15:57

(歩行時間 上り3時間32分 下り2時間46分 計6時間18分)

(温泉、夕食)

八方の湯、ちとせ(とんかつ「ちとせ」は、別記事でグルメのカテゴリーに記載します。)

【黒菱第3リフト~クワッドリフト終点(八方池山荘)】

   

朝の駐車場。

   

黒菱第3ペアリフト。ここで券を購入して、乗り込みです。当日は、7時15分から動いていました。

   

   

黒菱第3リフトの終点で降りたところには、雲海デッキという標識があり、右手に進むと北アルプスなどが展望できます。とりあえず行ってみました。

   

雲海デッキ(黒菱第3ペアリフト終点)からの白馬三山。紅葉は今一つながら、樹木と山肌のコントラストが際立ちます。

   

こちらは東の方向。高妻山が見えます。

   

左に道を少し行くと、次に乗るグラートクワッドリフトがあります。並んでいます。

   

クワッドリフト乗り場の手前から撮影。双耳峰の鹿島槍ヶ岳が見えます。

   

終点の八方池山荘(1,830m)前に着きました。ここから歩きです。

【八方池山荘~唐松岳頂上山荘】

   

池山荘からは左手に行き、上りは自然探究路の木道コースを歩くことにしました。

   

先を見ると、続々と登山者や観光客が登っていきます。

   

左手前方には、五竜岳と鹿島槍ヶ岳。

   

木道は、傾斜が緩やかで歩きやすいですが、霜や雪があると滑りそうです。

   

 第2ケルンの手前のトイレ。横が広場のようになっていて、大勢の方が休憩していました。

   

尾根に出たので、右手に山並みが見えてきました。

   

白馬三山(左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)。

   

第2ケルン(息ケルン、2,005m)。

   

前方には、左端に唐松岳、そこから右へ不帰の嶮(右からⅠ峰、Ⅱ峰、Ⅲ峰)が見えます。

   

八方ケルン(2,035m)。八方ケルンでは360度の眺望が得られます。

   

左手には、鹿島槍ヶ岳、五竜岳。五竜岳に通じる遠見尾根が左下にずっと続いているのが見えます。

   

このあたりは道が広々として歩きやすいです。

   

第3ケルン(2,080m)。右下には、八方池があります。

   

八方池、後ろには、左から天狗の頭(2,812m)、右へ白馬三山。

   

上りは八方池のほとりは経由しませんでした。下りで、池のすぐ近くまで行くことにして、先に進みました。

   

険しい山容と白い樹木(細く見えます)の景色に見とれました。拡大しています。

   

八方池を右下に見る登山道に設置された道標。

   

登山道が狭くなってきました。

   

登山者数を数えるためのカウンターが設置されています。今までのところまでは、自然探究路という散策路の位置づけで、これから登山道になる境目ということでしょう。

   

ダケカンバの林を通して見る山並み。空の青と木の白さ、後ろの山並みと、ビューポイントの一つだと思いました。このあたりの景色は気に入りました。

   

霜柱でしょうか。きれいでした。

   

   

   

扇雪渓。多くの人が休憩していました。

   

扇雪渓の全景。右手から登り、雪渓の上の方を横に歩いていきます。

   

雪渓を上から撮ったもの。

   

扇雪渓を過ぎて上ると、ハイマツなど低木が茂る平らな箇所になります。

   

広い道になります。

   

   

テレビドラマの撮影が行われていました。どこの放送局かは聞きませんでしたが、「山小屋の女」というタイトルの番組だそうです。唐松岳頂上山荘でも当日夕方ロケを行うようです。

   

 丸山ケルン(2.430m)。

   

   

日陰には、初雪の名残がありました。

   

   

不帰の嶮。

   

唐松岳。

   

迫力があります。

   

   

大分上ってきました。正面の山の裏あたりが、唐松岳頂上山荘になるはずです。左には牛首が見えます。

   

石ころがあるガレ場ですが、登山道は整備されているので普通に歩けば大丈夫でした。

   

   

   

頂上山荘が見えてきました。登山道右手の岩には落石防止のためのネットが張ってありました。大きな岩はともかく小石がくる可能性はあるので、ありがたい措置です。

   

唐松岳頂上山荘の裏手に到着。

   

八方尾根分岐の標識。

(2)へ続きます。(2)では、頂上山荘から唐松岳山頂往復、復路、温泉について記載します。


ハービー・ハンコック QUARTET 

2016-10-23 09:44:37 | ピアノ

「JAFMate」(ジャフメイト、日本自動車連盟の月刊誌)11月号の特集に興味を覚えたので、同誌をじっくりと読んでみました。「今月の自慢旅」に長野県小谷村が登場し、「車で行きたいくつろぎカフェ」では、郊外型珈琲店の紹介がありました。近く山登りで小谷村へ出かける予定ですが、今号を読んだら、出かけるのが一層楽しみになってきました。ドライブのお供にたまに使うCDです。

HERBIE HANCOCK (ハービー・ハンコック)
QUARTET (COLUMBIA 1981年録音)

   

東京で録音されたこのアルバムは、話題になったものなので、お持ちの方も多いと思います。オリジナルではLP2枚組だったものが、一枚のCDに収録されて、車の中で容易に聴けるようになりました。車中で聴いていると、ハンコックやトニー・ウィリアムスのプレイが刺激的だけに、思わず力が入り、スピードが出がちになります。

メンバーは、ハービー・ハンコック(p)、ウイントン・マルサリス(tp)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。すごいメンバーですが、この時の来日では、本作品の他に、ハンコックの「トリオ  '81」とマルサリスのデビュー作である「ウイントン・マルサリスの肖像」も制作されていて、日本のSonyはいい仕事をしました。

曲目は、マイルス時代のレパートリーにメンバーのオリジナルです。セロニアス・モンク作「Well You Needn't」と「'Round Midnight」、トニー・ウィリアムス作「Clear Ways」と「Pee Wee」、ロン・カーター作「A Quick Sketch」と「Parade」、ハンコック作「The Eye Of The Hurricane」と「The Sorcerer」、そして唯一の歌物の「I Fall In Love Too Easily」の全9曲。

どの曲にも緊張感が漲り、白熱した演奏が続きます。ハンコック、カーター、ウィリアムスは、それぞれが自由に動いている演奏をしていて、リズムセクションの枠を超えています。マイルス・デイビスからの影響を感じさせるマルサリス(tp)ですが、平然と吹いていて、既に実力充分です。ハンコック(p)のフレーズは自在ですが、大きくアウトするような音は使っていないので、なじみやすいです。どのトラックも面白いですが、「'Round Midnight」や「The Eye of The Hurricane」あたりには興奮を禁じえません。

【JAFMate 2016年11月号】

僕は30年以上JAFに加入していますが、車の何らかのトラブルで救援してもらったことは2回だけです。けれども加入は安心感につながるので、この先も会員を続けたいと考えています。

   

   

   

   

   


青柳いづみこ著「六本指のゴルトベルク」(岩波書店)

2016-10-21 20:47:54 | 読書

青柳いづみこさんは、ピアニストで、ドビュッシーの研究家としても知られていますが、文筆家でもあって、多くの著作があります。これは、ミステリーを含んだ文学作品の中から、音楽や音楽家を描いたものを取り上げて、音楽とのかかわりの中で、その文学作品を紹介したエッセイです。雑誌「図書」の連載に新たに1章を加えて単行本化されています。

      

取り上げられているのは、クラシック音楽に関連した文学作品がほとんどですが、ジャズを扱った小説も入っています。文学作品を要約するとともに、登場する曲目や演奏家の解説など、内容が多岐にわたる労作です。本書巻末には登場する書名の索引が付けられていますが、時代やジャンルを超えた作品が並び、音楽が関連した文学の多いことに驚きました。

文中に登場する文学作品で、ジャズに関連するのは、ポーラ・ゴズリング「負け犬のブルース」(ハヤカワミステリ文庫)、奥泉光「鳥類学者のファンタジア」(集英社)、クリスチャン・ガイイ「ある夜、クラブで」(集英社)と同じくガイイの「さいごの恋」(集英社)のようです。この中で読んだことのあるのは「ある夜、クラブで」ですが、他にも面白そうなのものがあり、読みたくなりました。

   

クリスチャン・ガイイ著「ある夜、クラブで」(集英社)。この本は、拙ブログにコメントを寄せていただく札幌のdukeさんからいただいたものです。

そのほか、特に気になったのは、S.J.ローザン「ピアノ・ソナタ」(創元推理文庫)と村上春樹「海辺のカフカ」(新潮社)で、どちらにもシューベルトのソナタが出てきます。青柳さんは、リチャード・グードというピアニストの演奏を推奨していたので、CDを購入し、ソナタニ長調D850(日本のピアニストの間では「バラが咲いた」ソナタと呼ばれているようです。)を楽しみました。

   

リチャード・グード(p)シューベルト・ピアノ・ソナタ集(第16・17・19~21番他)(タワー・レコード発売のCD3枚組、NONESUCH原盤)

『執筆の動機はひとえに、敬して遠ざけられている感のある演奏家や作曲家のことを広く知っていただきたかったからである。』と後書きで著者は述べています。そういった音楽の面と同時にな文学作品のあらすじなどの紹介も面白いです。青柳さんには「ショパンに飽きたら、ミステリー」(創元ライブラリー)という本もあるので、そちらも読みたくなりました。


飯山時間 (長野県飯山市)

2016-10-20 21:05:52 | ジャズ喫茶

飯山市のJR飯山駅のすぐ近くにある喫茶店「飯山時間」に初めて行ってきました。昨年6月のオープンですが、まだ県内でもあまり知られていないようです。オーディオ装置が往年の名器ばかりで、オーディオファンがよく来店するそうです。レコードによるジャズがまずまずの音量で流れていて、お店のたたずまいからしても、ジャズ喫茶といっていいと思いました。

もともとオーディオが好きなところからジャズやクラシックを聴くようになったので、音楽は詳しくないとマスターは話していました。お客様は、地元の飯山市ばかりでなく長野市や上田市からもくるようなので、口コミで情報が伝わっているようです。持ち込んだレコードをかけてくれるということなので、次回は自分のレコード持参で訪れるつもりです。 

   

ご自宅も兼ねた大きな建物の一画が喫茶店となっています。

   

看板。なかなかデザインがよいです。 

   

入り口。

   

このバイクは「JAZZ(ジャズ)」という名称だそうです。飾りに置いてありますとマスターは言っていました。

   

店内の様子。ちょうど逆光になって上手く撮れていません。

   

振り返って、カウンター。

   

スピーカーなどのオーディオ装置。タンノイのモニターゴールドの入ったレクタンギュラーヨークとJBLのユニットを組み合わせたスピーカー。本来JBLは、このさかさまで使用するものだそうです。受け売りで、僕はよくわかっていません。

   

 がラード401のターンテーブルに3本のアーム。EMT、オルトフォン、エラックのカートリッジが付いているようです。

   

コントロールアンプは、ラックスCL35。ディアックのCDプレイヤーもありますが、ほとんど使わないそうです。

   

   

仕組みが判然としませんが、床とレベルを同じくして音が出ています。

   

レコード棚。よく聴くものしか置いてないそうです。

   

アップライトピアノもありました。

   

デューク・ジョーダンの「Duke's Artistry」をかけてくれました。続けて、カーメン・マクレイのライブ盤になりました。

   

僕はソファ席に座りました。一口チョコレートが盛ってあって、サービスだそうです。

   

珈琲。

   

左側を飯山線が走っています。もっと左手には北陸新幹線の高架橋が見えます。JR飯山駅のすぐ南側になります。

【飯山時間】

住所:飯山市飯山297-66
電話:0269-62-0482
営業:11:00~21:00 定休日:日・月
お店の紹介ページ:飯山時間