長野駅から職場までの通勤の経路を少し変えて、最近は二線路通りを通っています。その通り沿いに、スターバックスがあるので、電車の時間調整に寄ったところ、思ったより騒がしくありませんでした。そこで、プリベイトカードも作り、このところ比較的頻繁に入店しています。BGMはそう大きな音ではなく様々なものが流れていますが、ヴォーカルやジャズが聴こえていることもあり、こちらも気に入りました。リラックスして楽しく、そういったBGMでも聴きたい演奏。
TEDDY EDWARDS (テディ・エドワーズ)
IT'S ABOUT TIME (Pacific Jazz 1959年録音)
テナー・サックス奏者のテディ・エドワーズ(1924~2003年)は、西海岸を中心として活動していたこともあり、やや過小評価されている気がします。パシフィックやコンテンポラリーレーベルに録音を残していますが、当時のウェスト・コーストジャズのイメージから外れたグルーヴィーでおおらかな演奏なので、そういった点も知名度の低さにつながっているかもしれません。
パシフィックレーベルらしからぬ、面白いメンバーが集まりました。テディ・エドワーズ(ts)、レス・マッキャン(p)、ルロイ・ヴィネガー(b)、ロン・ジェファーソン(ds)。レス・マッキャンは、ハードバップというよりもファンキージャズといってよい陽気なプレイを行っていて、スタッカート気味の調子のよいコードの連打を繰り出すなどノリノリです。
曲目は、スタンダードの「Our Love is Here To Stay」(わが恋はここに)、「Fools Rush In」、「Undecided」、「Willow Weep For Me」(柳よ泣いておくれ)、「Lover Come Back To Me」(恋人よ我にかえれ)に、テディ・エドワーズ作「Frankly Speaking」とレス・マッキャン作「Beve's Comjumulations」の全7曲。僕の持っているのは、日本盤LPなので7曲ですが、フレッシュサウンドから出たCDでは追加曲があります。
テディ・エドワーズ(ts)の多彩な魅力とともに、レス・マッキャン(p)のリズミカルなプレイが楽しめるアルバム。エドワーズは、メロディを大事にした味わい深い演奏をしていますが、オリジナル2曲では、マッキャンにも触発されて、ファンキーです。なんとなくたそがれた曲想の「Frankly Speaking」や次第に盛り上げていく「Beve's Comjumulations」では、エドワーズ(ts)、マッキャン(p)ともに自分のスタイルを色濃く出しています。僕の好きな曲「Fools Rush In」は、エドワーズがそっと吹くメロディの出だしに惹きつけられました。
【スターバックス・コーヒー長野駅前店】
ブレンドコーヒー、シュースティック、プリペード・カード。本は、青柳いづみこ著「ショパンに飽きたらミステリー」(国書刊行会)
窓から眺めた朝の通勤風景。二線路通りを挟んで、向かいには、「セブンイレブン」、ビジネスホテルの「ドーミー・イン」が見えます。