10月15日(土)に白馬村から唐松岳へ登りました。登山の後は温泉に浸かり、そのまま帰ろうと思ったのですが、一緒に行った二人ともお腹が空いていたので、通りを走っていて見つけた、トンカツを食べさせてくれる「ちとせ」というお店によりました。そのお店の駐車場から東の空に見える月が、日の短い秋の季節を強烈に感じさせました。「ヴァ―モンドの月」が収録されているアルバム。
CHRIS CONNOR (クリス・コナー)
CHRIS CRAFT (ATLANTIC 1958年録音)
「Moonlight in Vermont」(ヴァ―モントの月)は、1944年に作られ、マーガレット・ホワイティングが録音してヒットし、その後多くの歌手が取り上げています。ヴァ―モント州の美しい風景を称えた詞とペーソスを湛えたメロディの曲で、歌詞には、「すずかけの木」、「スキー」、「雪あかり」、「ひばり」などが出てきて、白馬村にも似合いそうな歌です。
メンバーは、クリス・コナー(vo)、伴奏は、編成により3つのグループが担当し、 ボビー・ジャスパー (fl)、アル・エプスタイン(English Horn,b-cl)、 スタン・フリー (p)、 マンデル・ロウ (g)、 パーシー・ヒース (b)、ジョージ・デュヴィヴィエ (b)、 エド・ショウネシー (ds)が参加しています。 編曲は、すべてスタン・フリーが行っています。
曲は、スタンダード中心です。「Moonlight in Vermont」(ヴァ―モントの月)、「Blow, Gabriel, Blow」(吹け、ガブリエル)、「Here Lies Love」、「Be A Clown」、「Good For Nothin'」、「On The First Warm Day」、「Chinatown My Chainatown」(私のチャイナタウン)、「One Love Affair」、「The Night We Called It A Day」、「Johnny One Note」、「Lover Man」、「Be My All」の全12曲。バート・ハワードの曲が3曲入っています。
クリス・コナーのアルバム中、最も好きなものです。バラードからアップテンポまで、曲目が変化に富み、収録の順番もよくて、知らぬ間に聴き終えています。彼女の歌は表情豊かで、それに絡むマンデル・ロウ(g)やボビー・ジャスパー(fl)の伴奏も素晴らしい。スロー・テンポでしみじみとして、情景が浮かんできそうな「Moonlight in Vermont」、一転して、豪快にスイングする「Blow, Gabriel, Blow」、失恋を切々と歌う「Here Lies Love」、急速調でスタートし、テンポが変化する「Be A Clown」など、すべての歌が、まさに「Chris Craft」(クリスの芸)。
【白馬村から見えた月(2016年10月15日)】
上の2枚は、お店に入る前の17時40分頃、下の2枚は食事をしてお店から出てきた18時30分頃に撮影したものです。空の明るさが違います。