「JAFMate」(ジャフメイト、日本自動車連盟の月刊誌)11月号の特集に興味を覚えたので、同誌をじっくりと読んでみました。「今月の自慢旅」に長野県小谷村が登場し、「車で行きたいくつろぎカフェ」では、郊外型珈琲店の紹介がありました。近く山登りで小谷村へ出かける予定ですが、今号を読んだら、出かけるのが一層楽しみになってきました。ドライブのお供にたまに使うCDです。
HERBIE HANCOCK (ハービー・ハンコック)
QUARTET (COLUMBIA 1981年録音)
東京で録音されたこのアルバムは、話題になったものなので、お持ちの方も多いと思います。オリジナルではLP2枚組だったものが、一枚のCDに収録されて、車の中で容易に聴けるようになりました。車中で聴いていると、ハンコックやトニー・ウィリアムスのプレイが刺激的だけに、思わず力が入り、スピードが出がちになります。
メンバーは、ハービー・ハンコック(p)、ウイントン・マルサリス(tp)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。すごいメンバーですが、この時の来日では、本作品の他に、ハンコックの「トリオ '81」とマルサリスのデビュー作である「ウイントン・マルサリスの肖像」も制作されていて、日本のSonyはいい仕事をしました。
曲目は、マイルス時代のレパートリーにメンバーのオリジナルです。セロニアス・モンク作「Well You Needn't」と「'Round Midnight」、トニー・ウィリアムス作「Clear Ways」と「Pee Wee」、ロン・カーター作「A Quick Sketch」と「Parade」、ハンコック作「The Eye Of The Hurricane」と「The Sorcerer」、そして唯一の歌物の「I Fall In Love Too Easily」の全9曲。
どの曲にも緊張感が漲り、白熱した演奏が続きます。ハンコック、カーター、ウィリアムスは、それぞれが自由に動いている演奏をしていて、リズムセクションの枠を超えています。マイルス・デイビスからの影響を感じさせるマルサリス(tp)ですが、平然と吹いていて、既に実力充分です。ハンコック(p)のフレーズは自在ですが、大きくアウトするような音は使っていないので、なじみやすいです。どのトラックも面白いですが、「'Round Midnight」や「The Eye of The Hurricane」あたりには興奮を禁じえません。
【JAFMate 2016年11月号】
僕は30年以上JAFに加入していますが、車の何らかのトラブルで救援してもらったことは2回だけです。けれども加入は安心感につながるので、この先も会員を続けたいと考えています。