安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

秋の登山用にミレー社製のソフトシェルなどを購入しました。

2016-10-13 20:58:43 | 登山・ハイキング

夏山の時期が過ぎて、山は秋・冬のシーズンに入りました。今年の長野県内は、奥山の木の実が不作で、里山まで熊が出没し、キノコ採りにいって熊に襲われるなどの事故が相次いでいます。そこで、そろそろ里山(低山)へ行こうと考えていたのですが、10月中は2,000mくらいの標高で、登山者がそこそこ歩いている山へ連れて行ってもらうことにしました。

10月中下旬に予定するのは、山ノ内町の岩菅山、白馬村の八方池、川上村から金峰山です。このうち岩菅山は10日(月・祝日)に行ってきましたが、それに先立ち、秋用のウェアとして、長野駅前の石井スポーツでミレー(MILLET JAPAN)社製のソフトシェルなどを購入しました。

(ソフトシェル)

ソフトシェルは、ストレッチ性に優れているうえ防風性、撥水性、通気性があり、動きが多いアウトドアシーンにぴったりだそうです。岩菅山では、下着代わりのTシャツの上に薄手のシャツを着て、その上にこのソフトシェルを着たり脱いだりして歩きましたが、快適でいい買い物でした。10%引きのセール中だったので、お得感もありました。

   

購入したソフトシェル。下は、Millet(ジャパン)社のホームページにあった写真です。

   

(地 図)

地図類も増えてきました。今回は、「志賀高原」を購入しました。頻繁に見るわけではありませんが、分岐のところでの確認や山頂でそこから見える山の名前を見つけることなどに使っています。

   

鹿島槍・五竜岳は、一緒に掲載されている唐松岳(八方池)用に購入ました。御嶽山は、今年は計画できなかったので、来年登るつもりです。

(ひざ用のサポーター)

   

   

ある人からの勧めで、膝用のサポーターを石井スポーツで購入。僕は、アップダウンの激しい山道を含む山行では、一日に5~6時間程度歩くと、膝に負担がくることがあります。今回の岩菅山の下りは長い階段が続くので、右膝に着用してみました。山行後、3日ほど観察しましたが、着けた右の膝や脚に痛みが全くないので、一定の効果はあると思います。コースにより今後も着用するつもりです。


マッコイ・タイナー TENDER MOMENTS

2016-10-12 20:50:40 | ピアノ

先日、飯山市に所用があって行ってきました。10年ほど前に、短期間ですが、この街に所在する会社で働いたことがあって、親しみのある街です。帰りに、パティスリー・ヒラノという洋菓子店でケーキを買ったのですが、駐車場が広いうえに、店内にもたくさんのお客様がいて、昔より繁盛していました。たくさんのミュージシャンを集めたアルバム。 

MACOY TYNER (マッコイ・タイナー)
TENDER MOMENTS (BLUE NOTE 1967年録音)

   

マッコイ・タイナーは、数多くのリーダー作をはじめ多くの録音を残しています。キャリアが長いので膨大な量があり、時期により音楽の傾向も異なりますが、僕は、コルトレーン・グループに参加していたころのインパルス、それに続くブルーノート、マイルストーンレーベルのアルバムは、好きなものが多く今でもたまに聴いています。

ラージグループによる録音です。メンバーは、リー・モーガン(tp)、ジュリアン・プリ―スター(tb)、ジェイムス・スポルディング(as,fl)、ベニー・モウピン(ts)、Bob Northern(french horn)、ハワード・ジョンソン(tuba)、マッコイ・タイナー(p)、ハービー・ルイス(b)、ジョー・チェンバース(ds)。スポルディングやチェンバースが起用されていて、彼らの演奏も注目されます。

曲目は、マッコイ・タイナーのオリジナルです。「Mode to John」、「Man From Tanganyika」、「The High Priest」、「Utopia」、「All My Yesterdays」、「Lee Plus Three」の全6曲。楽器編成、メンバーの顔触れ、そして、オリジナル曲の提供と、タイナーの意気込みが伝わってきます。オリジナル曲はつまらなければどうしようもないのですが、「Mode to John」や「Utopia」をはじめメロディもいい線をいっています。

9人編成の大型コンボによる演奏は、柔らかくて色彩感豊かなすっきりとしたアンサンブルに加え、各人のソロもまとまっています。アンサンブルから飛び出すタイナー(p)のタペストリー状のソロはかっこよく、しかも抑制があって、後年の弾き過ぎがありません。熱気を帯びた「Mode to John」、アンサンブルが美しく抒情的なメロディの「Utopia」、バラードでコール・アンド・レスポンス的な構成の「All My Yesterdays」と、傾聴すべき曲が続きます。ジョー・チェンバースの力強く鋭いドラムスも印象に残ります。

【パティスリー・ヒラノ】

住所:長野県飯山市中央橋通り2228
電話:0269-62-2316
ホームページ:p-hirano.com

   

お店の外観。ケーキなどお菓子の紹介は、お店のホームページをご覧ください。

   

喫茶店の入り口。満席の張り紙が出て、待っている人たちがいました。

   

お菓子屋さんの入り口。

   

道路を挟んだ駐車場。広くて驚きました。


「食事処しんりん」の松茸料理で宴会 (長野県上田市真田町)

2016-10-11 20:05:26 | お出かけ・その他

10月7日(金)に松茸料理の宴会に参加しました。かつて一緒に働いた人が集まったのですが、松茸が採れているというので、上田市真田町にある上小森林組合が経営する「食事処しんりん」で開催されました。菅平高原の麓に位置する上田市真田町は、真田氏発祥の地として知られていますが、松茸の産地でもあります。

上田駅のお城口から「食事処しんりん」の車に乗って、10分ほどでお店に到着しました。今年は、NHK大河ドラマ「真田丸」が放映されているので、観光で訪れて、食事に寄るお客様も多いにちがいありません。料理は、松茸の味、風味ともに最高で、お酒もすすみ、ダイエットのことはすっかり忘れて、どんどんいただいてしまいました。

   

   

一部屋貸切でした。

   

松茸の鍋。

   

松茸の天麩羅。

   

焼き松茸。

   

松茸の茶碗蒸し。松茸がきちんと入っていました。味、香りが全く違います。

   

土瓶蒸し。お料理全部よかったのですが、中でも、これは絶品でした。

   

鍋が煮えてきたところです。

   

松茸ごはんとお吸い物。

   

佐久の日本酒で、先日軽井沢で開催された、交通大臣会合に供されたものだそうです。

   

松茸も販売されていました。形、香りともによいものでした。自宅へのお土産に購入した人もいました。

   

これも素晴らしい松茸です。

   

マイクロバスでJR上田駅まで送ってもらいました。

   

NHK大河ドラマ「真田丸」が放映中なので、今年は上田を訪れる人が多いようです。

【食事処しんりん】

住所:長野県上田市真田町本原573-1
電話:0268-72-3986
ホームページ:信州上小森林組合(食事処しんりん)


広上淳一指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会 (10月2日 須坂市文化会館)

2016-10-10 19:15:16 | 演奏会・ライブ

長野県須坂市文化会館メセナホールで開催された、新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行ってきました。開館25周年記念だそうですが、地方で在京のオーケストラを聴けるのはありがたく、記念でもなんでも大歓迎です。指揮が広上淳一、ピアノ独奏が小山美稚恵という組み合わせなので、期待して出かけて行きました。

   

指揮:広上淳一
ピアノ:小山美稚恵
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」作品35

(アンコール)
スクリャービン/左手のためのノクターン (小山美稚恵独奏)
リムスキー=コルサコフ/ 歌劇「雪娘」から「道化師の踊り」
荒川 洋 / メセナの丘で (このメセナホールのために作曲されたもので、管弦楽版は本日が初演)

ラフマニノフのピアノ協奏曲は、第3楽章の旋律がたっぷりと歌われるなど素晴らしい演奏でした。ただ、第2楽章で、オーケストラの音が大きくて、ピアノの音があまり聴こえてこない部分がありましたが、元々の譜面がそうかもしれません。小山さんの演奏は、引き締まってスポーティーな感じがあり、カデンツァも華麗で思わず引き込まれました。ピアノの指使いが見える席だったので、聴くと同時に観る点でも楽しめました。

広上さんについては、数年前に、愛知県立芸術劇場で京都市交響楽団を指揮したのを聴いたことがありますが、今回は近くだったので、ダイナミックでこまめな指揮ぶりがよくわかりました。陽性で明るい感じがよく、「シェエラザード」では、そんな感じに加え、メリハリをつけていて好感を持ちました。コンサートマスターの豊嶋泰嗣さんがヴァイオリンソロをとりましたが、豊麗な音色で、物語を上手く表現してくれました。

新日本フィルの木管・金管楽器のソロは手堅いものでしたが、とりわけホルン、トロンボーンの音色のよさに魅了され、そういう点からも「シェエラザード」は、いい演奏に思えました。「今日は特別にもう一曲やります」という広上さんのMCがあって、荒川洋さん(新日本フィルの首席フルート奏者)作曲の「メセナの丘で」の管弦楽版が演奏され、コンサートの幕が閉じられました。  


ビル・エヴァンス MOONBEAMS

2016-10-09 09:29:49 | ピアノ・トリオ

青柳いづみこさんの本を何冊か読みました。ピアニストでドビュッシーの演奏が有名ですが、多くの著書も出しています。「ドビュッシーとの散歩」(中央公論新社)は、ドビュッシーのピアノ曲を41曲紹介して、その曲に関するエピソードを綴ったもので、興味深い内容でした。この機会にドビュッシーのピアノ曲を聴いてみましたが、「月の光」、「亜麻色の髪の乙女」、「沈める寺」、「花火」あたりに聴きほれました。ジャズの方も、「Moonbeams」(月、月影)で。

BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
MOONBEAMS (RIVERSIDE 1962年録音)

   

青柳さんの「ドビュッシーとの散歩」には、音楽的な解説も出てきます。例えば、前奏曲集第1巻第2曲の「帆」の章では、『全音音階は・・・とらえどころのない、とても不思議な響きがする。・・・一般的には長調と短調で対比をつけるところ、ドビュッシーは短調のかわりによくこの全音音階を使っていた。』といった記述があります。ジャズで、そういった響きの面白さを僕が初めて体感したのは、ビル・エヴァンスの演奏ですが、このアルバムでもデリケートな音の響きを楽しめます。

メンバーは、ビル・エヴァンス(p)、チャック・イスラエル(b)、ポール・モチアン(ds)。1961年7月6日のスコット・ラファロの事故死の後に加入したのが、イスラエルです。そして、録音したのがこの「Moonbeams」と「How My Heart Sings」ですが、イスラエル(b)は、エヴァンスのプレイを支えることを主に、時にはインタープレイも行っていて、エヴァンス・トリオの歴代ベーシスト中でも好きなベーシストです。

曲は、エヴァンスの自作が、「Re:Person I Knew」と「Very Early」、タッド・ダメロン作「If You Could See Me」、あとはスタンダードで「Polka Dots and Moonbeams」(水玉もようとお月様)、「I Fall in Love Too Easily」、「Stairway to The Stars」(星へのきざはし)、「It Might as Well be Spring」(春のごとく)、「In Love In Vain」の全8曲。エヴァンス、ダメロンの曲も含めて、ロマンチックなメロディの曲ばかりです。

スロー・バラード集で、繊細で抒情が溢れている作品。昔はジャズファンの話題に上ることがなかったように記憶していますが、現在は、愛好者が増えているのではないでしょうか。「Re:Person I Knew」は、ミディアム・テンポ気味で、モチアン(ds)のブラシも効いていますが、エヴァンス(p)のプレイはマイルスバンド在籍時に戻ったような感じです。バラードのそれぞれの曲で、エヴァンスがハーモニーをつけている様は、まさに音を紡ぎだしているといってよいです。「Polka Dots and Moonbeams」、「If You Could See Me Now」など、馴染んだ曲が新たな響きを伴って演奏されていて、それだけで感激。 

【青柳いづみこ著「ドビュッシーとの散歩」(中央公論新社)】 

   

【聴いてみたドビュッシーのCD】

   

アルド・チッコリーニ「ドビュッシーピアノ曲全集」(EMI 5枚組CD)。ドビュッシーのすべてのピアノ独奏曲が収録されています。昔買ったもので便利ですが、硬く感じる曲もあるので、好きかと言われると、まあそれぞれという感想です。

   

フリードリッヒ・グルダのリサイタルのライブ録音。どの曲も素晴らしいですが、ドビュッシーの「ビーニョの門」と「亜麻色の髪の乙女」の2曲もとびきりです。ドビュッシーの次にショパンの曲をもってきていますが、そのセンスもさすがというほかありません。グルダは、マルタ・アルゲリッチの先生です。