安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

個人的に懐かしい東京の街並み(新宿駅南口、四谷、新橋)

2017-06-13 20:01:21 | お出かけ・その他

今週の月曜日、新宿に所用があって出かけたので、昼休みなどに近辺を散策しました。街並みが変化し、ことに都心において新陳代謝が行われている様は、地方都市ではなかなか見ることのできないもので、東京の底力を感じました。それと同時に懐かしい光景も目にとまりました。なお、ジャズ喫茶にも入りましたが、それは別の項目に書きます。 

(新宿駅南口)  

かつて南口は、東口や西口に比べて賑やかではなかったのですが、高島屋のオープンやホテルの立地などで人が行き交うようになりました。バスタ新宿もできて、変わりつつあります。

真ん中の高い建物がJR東日本本社。何回か足を運びましたが、セキュリティが厳重なのがことに印象に残っています。

この「大黒屋」は、多分30年前と場所が変わっていません。チケット販売が主になっていると思いますが、「質」は、日本の伝統的な担保制度ということもあり、店舗とともに看板の表示にノスタルジーを覚えます。

交差点から南口方面。左手は西口です。西口には、かつてはジャズを置いてある中古レコード店が何軒かあって、買い物のはしごをしたこともありました。

人の多さが違います。「LUMINE」は大きいので、どこを歩いているのかわからなくなることがあります。

(四谷)

「しんみち通り」の入口。飲食店街ですが、サラリーマン、学生が周囲に多いせいか、ボリュームがあって値段も比較的安い店が立地しています。

かつれつ「たけだ」。まだ11時30分なのですが、既にならんでいます。

洋食の「BAMBI」。ここは僕も2~3回入ったことがあります。ジャズ喫茶「いーぐる」を訪れた前後に便利でした。

右の歩道ぞいに「いーぐる」があります。

四谷見附から見た上智大学。四谷は、上智の街ですね。

四ッ谷駅。

(新橋)

夕方の新橋駅。東京に勤務していた時に、週末はこの駅から電車に乗り込み、乗り換えて長野へ向かうことも多かったので、懐かしいです。

鉄道の高架橋の下というのは、有楽町や神田もそうですが、東京都心らしい景色です。

新橋は、庶民的なところのある街だと思います。でも、地理的には銀座の続きで、歩いてみるとそれがよくわかります。今回、ジャズ喫茶の「Riverside」に寄るために、来てみました。


アルマ・マーラー著「グスタフ・マーラー」(中公文庫)

2017-06-12 18:35:21 | 読書

グスタフ・マーラー(1860~1911)は、人気のある作曲家ですが、僕はあまり聴いてきませんでした。最近、古本屋で彼の奥さんのアルマが書いた「グスタフ・マーラー」という本に出会ったので、聴くのにも参考になるかもしれないと考え、読んでみました。

   

著者のアルマ・マーラー(1879~1964)は、21歳でマーラーと結婚し、31歳で死別。その後、建築家のワルター・グロビウスと結婚し、離婚、作家・詩人のフランツ・ウェルフェルと結婚し、アメリカに亡命してハリウッドに住み、85歳で他界。

アルマ・マーラーが書いたマーラーとの日々の記録で、二人の間の話ばかりでなく、友人、知人との会話や想いが赤裸々に書いてあって刺激的です。アルマは、音楽や文学の才能が豊かで、マーラーが結婚と同時に作曲を禁じて家庭のことに専念するように言い渡さなければ、いろいろな曲を残したに違いないと思わせる場面も出てきます。

マーラーの指揮者や作曲家としての仕事ぶりが詳述されていて、生身の人間が葛藤している様子が伝わってきます。マーラーの周りには音楽家や画家をはじめいろいろな人が集まってきますが、シェーンベルクやリヒャルト・シュトラウス、フーゴー・ヴォルフなどの曲や人物に対するマーラーの歯に衣をきせない評価も書いてあるので、そういった点も興味深く読みました。

1910年に初演され大成功した交響曲第8番(「千人の交響曲」とも呼ばれます。)は、アルマに捧げられています。マーラーはアルマを愛したことには違いないのですが、それまでが、仕事一本やりで、他のことには無頓着だったマーラーにも、人間的なところがあったのだと感動を覚えました。第8番は改めて聴きたいと思います。

【たまに聴くマーラーのアルバム】

   

交響曲第5番 / アントニ・ヴィト指揮ポーランド国立放送交響楽団(NAXOS)。
第5番は、第4楽章(アダージェット)が有名でポピュラリティがありますし、ヴィト指揮の演奏も割合と気に入っています。マーラーやブルックナーの交響曲は、廉価のNAXOSレーベルのCDで昔揃えました。

   

交響曲全集 / ガリー・ベルティーニ指揮ケルン放送交響楽団(EMI)。
マーラーの交響曲の録音は多数ありますが、比較的安いボックスセットだったので購入したものです。内容も十分だと思っています。


ノーマン・シモンズ MIDNIGHT CREEPER

2017-06-11 10:14:44 | ピアノ・トリオ

登山仲間のIさんから、信州霧山ダッタンそばを使った「花そばクッキー」をいただきました。長野県小県郡長和町で栽培されていて、売店やレストランがある「緑の花そば館」で売っているそうです。ダッタンそばは苦みがあるとされていますが、長和町産のものは苦みがなく、”甘さ控えめ 大人の味”と書かれているキャッチコピーそのままのクッキーを美味しくいだだきました。大人の味わいのピアノトリオを。

NORMAN SIMMONS (ノーマン・シモンズ)
MIDNIGHT CREEPER (MILLJAC PUB 1979年録音)

   

ノーマン・シモンズ(1929年シカゴ生まれ)は、編曲や伴奏者として有名で、アーネスティン・アンダーソン、カーメン・マクレエ、ジョー・ウィリアムスらの伴奏を手掛けています。その昔、斑尾高原のジャズフェスで、ジョー・ウィリアムスのバックで弾いているのを聴いて気に入り、レコード店に走りました。このトリオアルバムは、一時よく聴いたものです。

メンバーは、ノーマン・シモンズ(p)、ライル・アトキンソン(b)、アル・ヘアウッド(ds)。MILLAJAC PUBレーベルは、シモンズのプライベートな会社ですが、有名なDavid Bakerが録音エンジニアとして記載されていて、録音に力を入れたのではないかと推測します。ジャケットデザインは、シモンズ自身が行っていて、手作り感があります。

曲はバラエティに富んでいますが、有名なものが多いです。ディズニーナンバーの「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)、シモンズの自作「Midnight Creeper」、チャーリー・パーカーの「Confrimation」、作者不詳ですが伝統的な曲想の「Blackout」、スティーヴン・ソンドハイム作「Send in The Clowns」、ジョニー・マンデル作「Emily」の6曲。なお、CDには追加曲があります。

ブルージーで穏やかなピアノトリオの演奏を味わえるアルバムです。シモンズ(p)は、エレガントに旋律を奏し、アドリブでは繰り返しの手法なども用いて、ピアノトリオファンの琴線に触れてきます。シモンズが明るくスインギーに弾き、アトキンソン(b)やヘアウッド(ds)のソロも入る「Someday My Prince Will Come」、バッパーとしてアグレッシヴな一面も聴かせる「Confirmation」、適度な黒っぽさが心地よい「Midnight Creeper」や「Blackout」と、持ち続けていてよかった一枚です。

【ダッタンそば使用のクッキーなど】

ダッタンそばの実を焙煎したものです。お茶やふりかけ、サラダのトッピングなどいろいろ使えるようです。

   

緑の花そば館

住所:長野県小県郡長和町大門2464-2
電話:0268-68-4232
ホームページ:dattan.main.jp


ジューン・クリスティ JUNE'S GOT RHYTHM

2017-06-09 20:03:09 | ヴォーカル(E~K)

JR東日本の「大人の休日倶楽部2017年6月号」の特集は、「長野県北アルプス 山のロマンを生んだ男たち」で、ウォルター・ウェストンと百瀬慎太郎について書かれていました。いつもなら目次を眺めるだけですが、面白そうなので本文も読んだところ、簡潔にまとまったよいものでした。6月号には、夏山シーズンが始まる7月からの上高地や安曇野への旅行商品のPRも掲載されていました。久しぶりにジューン(June=6月)・クリスティの歌を聴きます。 

JUNE CHRISTY(ジューン・クリスティ)
JUNE'S GOT RHYTHM (Capitol 1958年録音)

   

ジューン・クリスティ(vo)は、同じくスタン・ケントン楽団出身のアニタ・オデイやクリス・コナー、アン・リチャーズらと比べて、人気という点で今一つのような気がします。「Something Cool」という決定的なアルバムはありますが、クールで高踏的なイメージがあるせいかもしれません。このアルバムは、コンボの伴奏で、曲も親しみやすく、とっつきやすいと思います。

ジューン・クリスティ(vo)、ラス・フリーマン(p)、モンティ・バドウィック(b)、シェリー・マン(ds)、メル・ルイス(ds)、ローリンド・アルメイダ(g)、レッド・カレンダー(tuba)、George Spelvin(as,ts,fl)、エド・レディ(tp)、フランク・ロソリーノ(tb)、ボブ・クーパー(ts,oboe,編曲)。ボブ・クーパー(クリスティの夫)が編曲を担当し、全面的にサポートしています。

曲はスタンダードです。「Rock Me to Sleep」、「Gypsy in My Soul」、「I'm Glad There is You」、「They Can't Take That Away From Me」、「It Don't Mean A Thing」(スイングしなけりゃ意味ないね)、「My One and Only Love」、「When Lights Are Low(灯りほのかに)。「I Can Make You Love Me」、「Easy Living」、「Blue Moon」、「All God's Chillum Got Rhythm」(神の子は皆踊る)の11曲。

ジューン・クリスティは、若干ハスキーながらよく伸びる声で、見通しのよい歌唱をしています。ディクション(発音)の良さ、早い曲でのリズムへの乗り、バラードでのための作り方など、久しぶりに聴きましたが、惚れ惚れしました。軽やかに乗りまくっている「It Don't Mean A Thing」、華やかさが出ている「When Lights Are Low」、テンポが変化してかっこいい「All God's Chillum Got Rhythm」、ローリンド・アルメイダの伴奏も光るバラード「My One and Only Love」、ゆったりとした「Easy Living」などと、ジャケットも含めていいアルバムです。

【JR東日本 大人の休日倶楽部 冊子2017年6月号】

   

表紙

   

日本近代登山の父・ウェストンが、「日本のマッターホルン」と呼んだ槍ヶ岳

   

初・中級者に、この夏おすすめ信州登山ガイドには、飯縄山、唐松岳、黒斑山、北横岳、燕岳の5つの山と、涸沢が紹介されていました。


御座山登山 (標高2,112m 長野県南佐久郡南相木村)(3)【立原高原のツツジ、滝見の湯】

2017-06-08 20:22:08 | 登山・ハイキング

御座山(おぐらさん)登山の続きです。(3)は、下山後立ち寄った立原高原(たてはらこうげん)と滝見の湯(温泉、蕎麦)について記します。

下山後の行程】

 (温泉、帰宅) 駐車場発 13:50 ~ 立原高原散策 14:16ー30 ~ 滝見の湯(入浴・蕎麦)14:40~15:45 ~ 安曇野市自宅 18:00

【立原高原(たてはらこうげん)】

今週末の6月11日(日)に開催される「つつじ祭り」のPR。立原高原つつじ祭りのお知らせは、こちら(南相木村役場HP)。渥美二郎ショーや岩魚のつかみ獲りなどが予定されています。

2万株のレンゲツツジが群生しているそうです。白樺の樹もきれいです。

催し物が開催されるメインステージ。近くでキャンプなどもできるようです。

レンゲツツジ。

【立原高原からの御座山】

道路から御座山(おぐらさん)方面を撮りました。三つの峰が見えますが、一番右の奥が御座山(2,112m)になります。

御座山のアップ。

【滝見の湯】

住所:長野県南佐久郡南相木村5633-1
電話:0267-91-7700
ホームページ:takiminoyu.com

日曜日ということもあってか、第一駐車場は満杯でした。

玄関方向を中から撮影。

露天風呂やミストサウナなどもあり、寛げました。

食事処。広くて驚きました。

地元の北相木村産のそば粉を使った手打ち蕎麦。細くてグリーンかかった色で、かなり美味しかったです。

「相木そば」という商品名でした。このほかに限定の10割蕎麦もあり、当日は売り切れでしたが、いつか食べてみたいものです。

ソフトクリームも食べました。