安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジューン・クリスティ JUNE'S GOT RHYTHM

2017-06-09 20:03:09 | ヴォーカル(E~K)

JR東日本の「大人の休日倶楽部2017年6月号」の特集は、「長野県北アルプス 山のロマンを生んだ男たち」で、ウォルター・ウェストンと百瀬慎太郎について書かれていました。いつもなら目次を眺めるだけですが、面白そうなので本文も読んだところ、簡潔にまとまったよいものでした。6月号には、夏山シーズンが始まる7月からの上高地や安曇野への旅行商品のPRも掲載されていました。久しぶりにジューン(June=6月)・クリスティの歌を聴きます。 

JUNE CHRISTY(ジューン・クリスティ)
JUNE'S GOT RHYTHM (Capitol 1958年録音)

   

ジューン・クリスティ(vo)は、同じくスタン・ケントン楽団出身のアニタ・オデイやクリス・コナー、アン・リチャーズらと比べて、人気という点で今一つのような気がします。「Something Cool」という決定的なアルバムはありますが、クールで高踏的なイメージがあるせいかもしれません。このアルバムは、コンボの伴奏で、曲も親しみやすく、とっつきやすいと思います。

ジューン・クリスティ(vo)、ラス・フリーマン(p)、モンティ・バドウィック(b)、シェリー・マン(ds)、メル・ルイス(ds)、ローリンド・アルメイダ(g)、レッド・カレンダー(tuba)、George Spelvin(as,ts,fl)、エド・レディ(tp)、フランク・ロソリーノ(tb)、ボブ・クーパー(ts,oboe,編曲)。ボブ・クーパー(クリスティの夫)が編曲を担当し、全面的にサポートしています。

曲はスタンダードです。「Rock Me to Sleep」、「Gypsy in My Soul」、「I'm Glad There is You」、「They Can't Take That Away From Me」、「It Don't Mean A Thing」(スイングしなけりゃ意味ないね)、「My One and Only Love」、「When Lights Are Low(灯りほのかに)。「I Can Make You Love Me」、「Easy Living」、「Blue Moon」、「All God's Chillum Got Rhythm」(神の子は皆踊る)の11曲。

ジューン・クリスティは、若干ハスキーながらよく伸びる声で、見通しのよい歌唱をしています。ディクション(発音)の良さ、早い曲でのリズムへの乗り、バラードでのための作り方など、久しぶりに聴きましたが、惚れ惚れしました。軽やかに乗りまくっている「It Don't Mean A Thing」、華やかさが出ている「When Lights Are Low」、テンポが変化してかっこいい「All God's Chillum Got Rhythm」、ローリンド・アルメイダの伴奏も光るバラード「My One and Only Love」、ゆったりとした「Easy Living」などと、ジャケットも含めていいアルバムです。

【JR東日本 大人の休日倶楽部 冊子2017年6月号】

   

表紙

   

日本近代登山の父・ウェストンが、「日本のマッターホルン」と呼んだ槍ヶ岳

   

初・中級者に、この夏おすすめ信州登山ガイドには、飯縄山、唐松岳、黒斑山、北横岳、燕岳の5つの山と、涸沢が紹介されていました。