家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

土のすごさ

2010-07-23 06:33:05 | Weblog
死んでいるマムシを見つけたのは3日前のことだった。

洗濯物干しのコンクリート製のベースに乗っていた。

シッポが切れていたので草刈り機で誤って切ってしまったらしいが記憶にない。

3日後にいってみると、そこには居なかった。

1メーターほど離れたところに骨と皮が残っていたので、ここで朽ち果てたと分かった。

3日前より少し短くなっている。

私の推定では、まず何等かの動物が少し食べた。

その時に土の上に移動した。

置いていった部分をアリや昆虫や微生物などが喰った。

そして雨が細かな部分を洗い流した。

「自然て、すごいな」と感じた。

何かの死は、そのまま何かの栄養だ。

雨が洗い流せば、それは植物の栄養だ。

それも3日間もあれば「きれーに」無くなる。

少し感激して実家で、その話をした。

すると「同じような話をしていたばかり」と言われた。

死んでしまった金魚を木の根元に置いておいたら翌朝骨しか無くなっていた。

同じ場所に骨だけがきれいに残っていたという。

それなら春野より早いじゃん。

実家の木はアスファルトの道路とコンクリートの敷地の中にある唯一の地面に生えている。

だから、その狭い面積に、いろいろな生き物が必死になって生きているのかもしれない。

スカベンジャー (腐肉食動物 屍肉食動物)という言葉が浮かんだ。

彼らの存在を気にもせずに生活しているが実は大切なことをしてくれているのだと思う。

見たこともない生物が寄ってたかって腐肉を喰う姿は見たくないが、ありがたいものだ。