家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

竹割り

2010-07-29 07:38:19 | Weblog
孟宗竹を割った。

「竹は先から割るが木は根から」

とY爺さんから聞いていたので先端から割った。

先端にナタを食い込ませる。

このナタは両刃の物でなければいけない。

片刃の物を使うと切り口が曲がっていってしまう。

ナタをハンマーで叩いて進む。

「カン カン」というハンマーがナタに当たって出る音。

進んでいくうちに節が避ける音が「ポコーン」とひときわ大きく鳴る。

少し先まで亀裂が走り、なおナタを先に進める。

切れてしまった側に板を挟みナタを先に進み易くする。

竹は次第に太くなっていくのでハンマーで叩けるナタの部分が小さくなる。

「途中で曲がってしまったら竹を裏返しにしてやればいい」と聞いていたが、どうやら真っ
直ぐに切れた。

二つに別れた竹の節を取った。

ハンマーで簡単に取れていく。

節がなくなった竹は、ちょうど「流しソーメン」用のようだ。

先日からパイプを使って作業屋根を作っている。

そのパイプに化粧をする。

1本のパイプにだけ竹を被せても、ほとんど意味は無いが。

節は抜いてあるがパイプを留めるクランプが邪魔になるので少し竹を削った。

うまいこと節が合ったので黒いシュロ縄でしばった。

節の部分が少し太いのでシュロ縄が下がってしまうことはないと思う。

思っていたように作業が進んだ。

「なかなか良い出来だ」と自画自賛した。

斜めに留めてあるパイプにも少し細めの竹を被せたくなった。