Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

フローベールと対象リビドー

2011年04月13日 07時57分48秒 | Weblog
「フロオベルとモウパッサン」(中村光夫)
 記念すべき筑摩書房の処女出版作。
 「愛情とは彼にとってすべて他人と同化する熱情であった」(p188)
では、著者は気づいていないと思われるが、フロイトのいわゆる「対象リビドー」が論じられている。昭和12~13年の作だから仕方ないかもしれないが、中村氏がフロイトを読んでいなかったのは残念というべきか。
 それにしても、日本の文芸批評は、小林秀雄あたりでピークを迎え、衰退したような気がする。
コメント
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