一時はDS(ディープステート)説がウクライナ戦争の所為で反論が増えその先鋒の馬渕睦夫さんも窮地に追い詰められていたのじゃないでしょうか。
Twitter買収で多くの真実が現れ出したことにより又風向きが変わったようです。
その馬渕さんが満を持したように新作を出してくれたようです。宮崎さんが書評で取り上げてくれています。
DS(ディープステート)の存在を信じているだけにこれは嬉しい。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)12月26日(月曜日)弐 通巻第7568号
書評
中国の秘密警察は党を守り、英国MI6は国を守る組織だが
米国FBIはディープステーツの尖兵だったのか
馬淵睦夫『
馬淵睦夫が読み解く 2023年 世界の真実』(ワック)
はたして習近平の独裁は2025年まで持続するだろうかと最初に意表を突く問いかけ、そしてトランプが再選されれば、世界の危機は回避出来るとする。ということはトランプ再浮上がなければ世界は闇に包まれる?
また日本政治は保守政党の再編が急務であり、安倍元首相が撒いた種が芽を吹き始めるから日本は再生されると説かれる。
評者(宮崎)が本書で注視したのはミャンマー国軍の位置づけ、またゼレンスキー大統領はアゾフ連隊の壊滅を密かに喜んだなどといくつかあるが、FBIがディープステートの手先に成り下がったという信じがたい倒錯現実を、説得力あるデータを用いて説かれたところだ。
「FBIは民主主義憲法を有するアメリカ連邦政府司法省の指揮下にある捜査局といちづけられており、民主的に選ばれた政権の党派制を超えた調査期間という建前で運営されている」(154p)筈である。
「アメリカは依然として自由と民主主義の国であると信じ込まされていますが、実態はディープステートによる独裁国家であるということが今回の中間選挙を 通じて改めて明らかになりました。今や、アメリカ国民には自由な権利の行使は認められていません。(中略)ディープステートは(次に)共和党の切り崩しに 取り掛かるでしょう。トランプ派議員にトランプ支持を止めるよう様々な工作を行うことが想定されます」(151p)
現に共和党内の反乱は、元副大統領の娘リズ・チェイニー前下院議員がさきがけとなり、またトランプを積極的に支持してきたメディアのフォックスやNYポストがトランプ批判に転じた。
FBIが公正な捜査をする組織と認識されてきたが、大きな間違いであり、「今日のFBIは、かつての共産主義国ソ連における政治秘密警察のごときです。 ソ連の秘密警察だった内務人民警察は、共産革命の反対勢力を摘発するための政治警察でした。ソ連の人民の生命財産を守るためではなく、彼らを常に監視して 共産党にとって危険分子を恣意的に逮捕・処刑する役割を担い無辜の庶民をどん底に陥れました」
だから両者は同じ穴の狢だが、FBIのほうがたちが悪いとする。なぜならソ連秘密警察は正体を隠していないが、FBIは正体を隠しているからだ。
公正な捜査をFBIがやった?
ニクソン追い落としはFBIが陰の政府の陰謀に協力してでっち上げた。ウォーターゲート事件でワシントンポストのボブ・ウッドワード記者に機密資料を渡 し続けていたのはFBI副長官のマーク・フェルトだった。フェルトは33年の沈黙を破って「私が『ディープスロート』だった」と告白した。
トランプの悪評はかれらが仕組んだ。そのうえでバイデンの息子のスキャンダルは捜査に手間取り意図的に時間を稼ぎ、あわよくば不問にしようとしていた。
そして「FBIが、実はアメリカを陰から配するディープステートの利益に奉仕する政治的に偏った捜査機関であるとの正体が暴露されれば、アメリカ国民がFBIの存続を許さない事態に発展する可能性もあります」と大胆な予測を、馬淵大使は本書で縷々展開している。
これで馬渕さんが元気を取り戻しDS(ディープステート)の闇を明らかにしてくれることを期待します。
それにしても、世界は本当に腹黒いですね。日本はやはり鎖国した方が良いのじゃないでしょうか。
今年もどんな年になるのやら。