英米のロシア専門家達が好きなことを言ってるようです。学者なんて気楽なものなのでしょう。
そんな専門家達を信じてきた自分のバカさ加減にも今更ながらがっくりします。
これも宮崎さんが取り上げてくれています。なんとロシアはChinaのぞっこくですか。これは最悪のパターンじゃないでしょうか。
これだけは何としても防がなければChinaの世界制覇も見えて来るのじゃないでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)1月25日(水曜日)弐 通巻第7605号
英米のロシア専門家は「プーチン退場」「ロシア崩壊、もしくは弱体化」を予測
「ロシアは中国の弱い属国と化す可能性が高い」
英米のロシア専門家のあいだでは「プーチン退場」「ロシア崩壊、もしくは弱体化」という近未来のシナリオが声高に語られるようになった。
『フォーリン・アフェアーズ』最新号は「三つのシナリオ」を提示した。
(1)和解成立の可能性は低い。
(2)苦戦を強いられたロシアは核を使用する可能性がある。
(3)中国の属国として生き延びる
と暗い見通しが述べられている。
プーチンが率いる現在の「ロシア連邦」は21の共和国、6つの地方、2つの連邦直轄都市(モスクワとサンクトペテルブルグ)、49の州、1つの自治州と10の自治管区によって構成されている。
プーチンが去り、分裂の津波がおこれば、ロシアは20の「国家」に分裂する予測も成り立つとする。
「プーチンはロシアの領土拡大を企図してウクライナに攻め込んだ筈だった。ところがウクライナの抵抗が強く、背後にNATOの強力な支援があって予測は 狂った。次の見通しはと言えば、むしろ、ロシアが領土を縮小させることになる。したがってロシア崩壊の可能性がある」と専門家の多くが予測する。
もっとも蓋然性が高い近未来のシナリオは戦争の長期化、泥沼化であり、NATOと全面対決となると、プーチンは核兵器、生物化学兵器を使用する。「ならず者」国家としてひらきなおるのである。
この場合、プーチンが権力の座から滑りおち、クレムリンは内ゲバの暗闘となり、あろうことか、ワグネル軍団、あるいは凶暴チェチェン部隊が権力を握る可能性もある。
第一に政治に意欲を燃やす若手が少数であり予備役をかき集めた軍は意気消沈しており、しかも若者の多くがロシアを捨てた。
第二にならず者国家に転落すればならず者が支配するのは歴史の法則である。
「考えられない?」。1917年ロシア革命は少数の暴力集団が多数派のメンシェビキを斃して、ボルシェビキの独裁権力を確立させたではないか。
いずれにしてもプーチンが大祖国主義とロシア正教の威厳を梃子に政権を掌握してきたが、そのシステムが崩壊する。石油ガス企業は利権の取り合いとなり、強欲資本主義の中国がしゃしゃり出る可能性もある。
この場合、連鎖の津波が東欧、バルカン、カフカスに押し寄せる。内戦・内紛が混沌となって泥沼化し、NATOの立て直しも迫られる。ルカシェンコのベラ ルーシには政変がおこるだろう。モルドバは沿ドニエステル奪回に動き、ジョージアはオセチアなどの領土問題に、アルメニアとアゼルバイジャンは「ナゴル ノ・カラバフ戦争」の再燃。
しかしロシアはもはや調停能力を失っているだろう。
「ロシアは中国の弱い属国と化す可能性が高い」(アレクサンダー・モティル米ラトガーズ大学教授)
──当たるも八卦、当たらぬも八卦。
こんな八卦が当たらないことを願うしかないのかも。とは言え、グローバリストの金の亡者達のやりたい放題を放置しておくとそうなりそうで怖いものがあります。
本当に、どうなるのでしょうか。