習皇帝の一帯一路(BRI)が、又しても犠牲の国を出したようです。エクアドル最大の水力発電が大変なようです。
宮崎さんが取り上げてくれています。それにしてもChinaが崩壊した後の一帯一路(BRI)が関係した世界の施設は次から次へと崩壊するのは間違いないでしょう。一体、世界はどうするのでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」 令和五年(2023)1月21日(土曜日)弐 通巻第7598号
エクアドル最大の水力発電所を中国が建設したが
総工費28億ドル、金利支払いだけで毎年1億2500万ドルの無謀
エクアドルの首都はキト。北東へ130キロ、コカ・コド・シンクレア水力発電所は2016年に完成した。請け負ったのは「中国水利水電」集団。
総工費は当初の見積もりで22・5億ドル。このうち17億ドルを中国輸出入銀行が融資した。
融資条件は金利が7%で15年返済。つまり利息の支払いだけでも毎年1・25億ドルという途方もないプロジェクトだった。習近平南米への「一帯一路」の目玉だ。
常識だが、汚職、賄賂が蔓延り、手抜き工事、材料などの転売、政治家の腐敗は付きもの、全体の不透明さがエクアドル政界を揺らした。
水没する農家、農業補助環境保全などで予算はふくれあがり最終的には28・5億ドル。エンジニア、現場監督、労働者、機材、セメントなど一切が中国から運ばれ、工事途中でトンネル事故などが多発して痛ましい犠牲がでた。
人権ウォッチ団体は、(1)過酷な労働条件と労働者の人権(2)環境保全(3)地元民への生活保障(4)情報の不透明などが問題だと指摘した。
2018年12月に査察が入り、じつに7648ヶ所に亀裂、水漏れなどが見つかり早急な修繕が求められた。
エクアドルは漁業が発達しており水産加工が盛ん。人口は1780万人。一人あたりのGDPは@5530ドル(世銀)。通貨はなんと、米ドルである。国民の殆どがカトリック。
国際都市は西海岸のグアヤキルである。かのガラパゴス島へ行くに便利で西へ1000キロを弐時間の飛行。筆者も、グアヤキルに一泊してガラパゴスへ行ったが、陽気な国民性か、町並みは落ち着いた風情があった。
この弁償をChinaにさせることは出来ないのでしょうか。崩壊したChinaにその金は無いのでしょう。
結局は世界の崩壊にも繋がるかもしれない。これもChinaを放置してきたアメリカ・ドイツ・日本の企業の罪は重すぎます。それがあるから撤退しないのでしょうか。