台湾で国会議員補欠選挙があって国民党が当選したそうです。台湾はこれで大丈夫なのでしょうか。
宮崎さんが取り上げてくれています。とは言え、国民党の体勢建て直しということではないようです。
それにしても台湾はまだまだ大変なようです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)1月10日(火曜日) 通巻第7583号
台湾補選で国民党が勝利。民進党は党の体勢立て直しへ
しかし本当に国民党が勢力を挽回したのか?
台湾国会議員補欠選挙(1月7日)で民進党がまた負けたためメディアは国民党の復元を言っている。
当選したのは王鴻薇というおばさんで、台北市会議員だった。彼女は基隆出身。国立政治大学卒業。新聞記者を経て、中華思想の若者がつくった「新党』に所属したこともあった。やがて国民党へ。台北市会議員を連続五期。
この選挙区は蒋介石のひ孫・蒋万安の地盤で、もともと軍人と公務員の住む国民党の岩盤のような地盤である。一度も国民党が負けたことがない選挙区で、むしろ民進党候補は僅差で迫った。健闘したと言うべきだろう
選挙結果をみると
王鴻薇(国民党) 60519票
呉怡農(民進党) 54739
その差は5789票である。
さきの(11月26日)の六代市長を含む台湾の統一選挙、アメリカで言えば「中間選挙」にあたるが、台北市長に国民党の蒋万安が当選した。
これは与党側の分裂により国民党が『漁夫の利』を得たというのが実態である。
可文哲(前市長)が民進党に因らず副市長の女姓を立て、コロナ退治で勇名をはせた厚生部長が民進党から出た。この構造は陳水扁のときのネガで、あのときは逆に国民党が分裂したため、陳水扁に利の女神が転がり込んだのだった。
それにしても、台湾の気の毒さを考えるとアメリカが蔣介石を押し付けた間違いに腹が立ちます。
アメリカは本当に間違いばかりです。と言うか、日本と台湾は本当にアメリカの為に何時までも迷惑を受けつづけている。
今のアメリカにそれが分かっているのでしょうか。