やはり世界は腹黒いようです。何とウクライナ戦争の隙を狙ってセルビアがコソボ奪還の準備をしているのだそうです。
確かに対立しているところではそうした考えも当然なのかもしれません。世界平和なんて言ってる日本はやはり異端のようです。
宮崎さんが報告してくれています。こんなのが本当に始まればいよいよ第三次世界大戦なんてことも有り得そうです。
日本はどうするのでしょうか。と言うより、今更何をやっても手遅れでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)1月1日(日曜日。元旦) 通巻第7574号
ウクライナ戦争でロシアもNATOも硬直しているいま
セルビアはコソボ奪回の軍事作戦を準備した
12月26日、セルビアのブチェビッチ国防相は「ブチッチ大統領が軍に最高度の戦闘準備態勢を敷くよう命じた」と声明した。
セルビア特殊部隊の兵力を現在の1500人から5000人に増強する命令が出され、「一触即発の状態」にある。
2008年にセルビアからの独立を宣言したコソボはNATOの空爆支援でセルビアに勝ったこととなり、またNATOが強引に独立を支援した。
米軍機がベオグラードの中国大使館を「誤爆」したのもこの時で、セルビアの国防省ビルなどは広島の原爆ドームのように空爆の被害を意図的に残したままにしている。中国大使館跡は更地となって記念碑が立ち、その隣がなんと日本大使館だ。
セルビアはコソボの独立を認めていない上、ロシア、中国はセルビア側に立ち、最近は中国が大型輸送機を数機飛ばしてセルビアに武器を搬入している。
このためコソボの治安維持はNATO軍が分担している。
コソボはアルバニア人がバルカン半島の戦争中のどさくさにセルビアからもぎ取ったかたちである。多くのセルビア人は非難したが、コソボ北部はセルビア系住民が依然として多数派を占めている。
緊張が高まったのはコソボのクルティ首相が、セルビア発行の車両ナンバープレートの使用禁止を決めたことで一気に均衡が崩れ、治安が悪化した。
セルビアはコソボ独立を絶対に認めず、一方、コソボもEU加盟を正式に申請しているが、条件とされるのはセルビアとの関係正常化。
新年早々、コソボ問題が再燃する懼れが高まっている。
もしかしたら習皇帝はこちらを狙っているのかも。台湾に攻め込む度胸が無いので他で紛争が起きるのを仕掛けていたりして。
いずれにしても、年を越えた今年が無事に終わることはないでしょう。さて、なにが起きるやら。