Chinaが狙っている北海道は北極海航路が目的だとネットでは心配されています。
それに対して何の手も打たない政府・自民党には本当に呆れるしかない。
ところが面白いことが起きているようです。その北極海廊プロジェクトが関係国に拒否されたようです。これでChinaの邪悪な目標は潰れたのじゃないでしょうか。
詰まりは、北海道に対する目的も無駄になるということです。まだ、水源や農地の目的はあるのでしょうが、いずれChinaの崩壊でその心配もなくなるでしょう。
要するにChinaを崩壊させることこそが北海道が救われる手でもあるということです。
宮崎さんが報告してくれています。やはり世界は協力してChinaを叩き潰すことが急がれます。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)1月8日(日曜日) 通巻第7581号
南シナ海とは事情が異なり、北極海は「中国の海」にならなかった
フィンランドは中国提案の「北極回廊」プロジェクト計画を削除
フィンランドに「北極経済回廊」プロジェクトを持ちかけたのは中国だった。
ロシアの警戒感をよそに、中国は砕氷船を備え、物資の北極圏輸送、すなわち「北回りシルクロード」という航路の開拓を企図した。その航路の一環として中国は北海道釧路などでの土地の爆買いを行っていた。
フィンランドの北方はノルウェーの不凍港に繋がる。
ここからヘルシンキへ鉄道を繋ぐとする大風呂敷を持ちかけると、フィンランド財界は一時期、前向きとなって昂奮したことがあった。しかしロシアがウクライ ナへ侵攻し、フィンランドがNATO加盟を申請した。この地政学的転換により、中国の北極回廊プロジェクトはほぼ頓挫した。
中国がプーチン大統領の侵略を批判しないためNATO諸国の中国イメージが著しく低下した。中国はウクライナ戦争の恩恵を受けてエネルギー、穀物、その他の商品をロシアから割引価格で購入した。その『制裁』破りの中国の無法ぶりもNATO諸国は目撃してきた。
習近平政権は北極圏の戦略的重要性を公式に認めている。
2014 年、中国国家海洋局の劉慈桂局長は、中国は 2035 年までに「極地大国」となると宣言した(国家海洋局、2014年11月14 日)。
2017年、一帯一路構想に「極地シルクロード」が追加された(新華網、2017年6月20日)。
2018 年、中国は北極域内の安全を促進する「重要な使命を担う」とする公式の北極政策文書を発表した (新華社ネット、2018 年1月26 日)。
現実の地政学を眺めると、北極圏の大部分がカナダ、デンマーク(グリーンランド経由)、ノルウェー、ロシア、米国と、五つの沿岸国の管轄下にある。このため国連法によって中国が利用できるのはごく一部の海域である。
▲北欧諸国はロシア北方艦隊の基地ムルマンスクを警戒している。
地図を開くと判然とすることがある。
地政学的にみればロシアの戦略的要衝ムルマンスクはノルウェー、フィンランドから至近距離にあって、中国が、この北極圏航路を「ロシアを抜き」で開拓することは不愉快千万だろう。
『古代ノルウェー人』を意味する『ムルマン』から命名されたムルマンスク州の州都はモスクワから北へ約2000kmの位置で、コラ半島の北岸、バレンツ海からコラ湾を50kmほど南に入った東沿岸にある。
ロシアの北極圏最大の都市で、同時に軍事基地。NATO諸国がつねに警戒するのも、ムルマンスクにロシア海軍の空母が所属し、また原潜の基地でもあるからだ。
2017 年に習近平はフィンランドを訪問し、「規模、文化、発展レベルが異なる両国は平和共存と友好交流の模範だ」と称賛した。
共同宣言では「中国とフィンランドは北極域内で経済的および技術的協力を強化する」とし、産業、インフラ、観光、文化、ウィンター スポーツの分野で多くの共同プロジェクトが開始された。
とくにノルウェーのキルケネスからフィンランドのロヴァニエミへの新しい鉄道を接続し、ヘルシンキへ鉄道を接続させ北極シルクロードと中央ヨーロッパ市場を接続する。
さらに新しい海底トンネルを経由してタリンに向かい、さらにヨーロッパ全域を繋ぐと薔薇色の計画を語っていた。
フィンランド北部の空港を中国へ売却する案件なども議題となっていたが、具体的な工事進捗はゼロ、2021年にはフィンランド北極鉄道プロジェクトを 「ラップランド地域計画」から削除した(ラップランドはフィンランド北方の秘境で、住民よりトナカイが多く、冒険旅行者にとっては憧れの地である)
フィンランドの対中外交は、NATOの一員となって旧に戻ったのである。
これでChinaの世界制覇の一角は崩れたということでしょう。一帯一路(BRI)も終わりは間違いないだろうし、もうChinaの未来は無いでしょう。ザマアミロです。早くその崩壊を見たいものです。