明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



海外のオイルプリントのサイトを教わったので見てみると、その人物は紙にゼラチンを3回塗布している。気持ちは大変良く解る。 オイルプリントは、用紙にゼラチンを自身で塗布するところから始めるのだが、発明されて数年後、既成の印画紙を使用したブロムオイルに取って代わられていく。私が知る範囲では、満足する出来を見せているのは、繰り返し転写し、諧調の深みを加えたブロムオイルトランスファーのように思えるのだが、オイルプリントの場合は、ゼラチンの厚みを自分で工夫できるので、満足いく諧調を得るべく、私は過去のテキストを無視して、ゼラチンの量を増やし、厚み増して行ったのだが、この人物も同じことを考え、3回も塗ることにしたらしい。 爪の先ほどのことだからこそ、地球のどこかで同じ事を考えた人物がいることを知るのは、インターネットの面白さである。言葉さえ判れば会ってみたいくらいだが、こんな人物に限って、実際会ってみたら嫌な野朗だったりして。などと空想することも楽しい。

過去の雑記

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