明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

KY  


アド街ック天国に、毎日のようにお世話になっているK本が映った。女将さんが、なかなか役者であった。以前TVに映ったとき、常連が鳩バスと呼ぶ観光客が増えたことから、常連用の席があることを説明する約束が、Vサインなどしていた客とともにカット。まあTVは、そんなものである。 本日も始めて来て、一人なれなれしく喋りまくっている客がいて、女将さんに大顰蹙。東京の下町が、誰でも受け入れると思ったら大間違いで、日本各所の村と、まったく一緒なのだが、そこが勘違いされている。 狭いゆえに、人と適切な距離感を持たないと生きていけない、下町に育ったにもかかわらず、その距離感を終生会得できなかった哀れな男がフーテンの寅である。当然定住はかなわず、生息場所を転々とすることでしのいだが、野生動物なら、生き残れないタイプであろう。寅が時折見せる、空気が理解できずに固まった表情こそ笑い所であったが、群れからはぐれて、ライオンに食われる鹿のような顔であった。

01/07~06/10の雑記
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