明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



アダージョ今号の特集が三島だと伝えていた知人は、雑記を読んで共演の有名人は、ほぼ全員が美輪明宏を予想していた。オープンフィンガーグローブや、トランクスで格闘家を連想したとしても、三島とキッド選手が結びつくはずもない。“ボディビルで鍛えた人形”の隣には“ホンモノ”を並べる必要があった。一流のホンモノであるほど、ボディビルで鍛えた人形が逆に際立つ。 格闘技といえば少年マガジン誌上で、『あしたのジョー』の矢吹丈と『はじめの一歩』の幕之内一歩が、コンピューターのシミュレーションによって史上初の“ドリームマッチ”を開催し、一歩が勝ったそうである。私が中学生の頃、TVでロッキー・マルシアノVSモハメド・アリのコンピューターマッチがあった。アリが徴兵拒否で干されていた時期だったか、カシアス・クレイの方がカッコイイのに、なんだよアリって、ヘンな名前、などといっていた頃かもしれない。結果、アリが負けたのだが、コンピューターのいうとおり、アリが素直にダウンしたりの演技をするとは思えない、おそらく前もって様々な場面を想定して2人が演じ、コンピューターのはじきだした経過にあわせて編集したのだろう。マルシアノは引退から随分経っていたので腹が出て禿げていたが、当時、引き分け無しで無敗のまま引退したのは、全階級を通じて、ボクシング史上マルシアノただ一人である。100%という数字の前には、コンピューターは融通が利かない。

01/07~06/10の雑記
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