明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今月配布9号のアダージョの色校チェック。次の10号の人物のイメージについて喫茶店にて編集長と話す。まだ特にイメージは浮かんでいない。 毎号“誰と何処を歩く”というテーマだが、単純に誰を、何処を背景に配して済むなら簡単な話である。依頼された時点では、本来そういうことだったはずで、引き受けた私もそう思い込んでいた。しかし、やってみると、過去の人物であること、都営地下鉄沿線に限られること等々の理由から、そのままでは、わざわざ人物像を制作するわりには面白味がない。今号の志ん生も、本所の開発が進んでいて、画になる店が無いので、画を優先して深川の“名店”を背景にしたわけである。しかし、街歩きマガジンとしての性格上、特集場所が背景になるにこしたことはない。 この人でこの場所では、私に面白い画は無理なので、ただ特集場所を背景に、ただ撮りゃいいや、と毎回土俵際で思っている私である。 今月配布の9号は、土俵際で、ほとんどスープレックスに近い、奇手といっていいような打っちゃりが出て、特集人物を特集場所に配することができた。強引な打っちゃりは危険が伴うが、決まれば効果的である。

01/07~06/10の雑記
HOME

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )