明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝電話で起される。さっき寝たばかりという気がする。こんな時こそと、自転車改造に着手。ランドナー用のドロップハンドルにブレーキレバー、さらに補助ブレーキを着けたところでFさんから電話。数年前全国を巡回したシャンコクトー展、ワンダーマンコレクションのワンダーマン氏が亡くなったと訊く。義太夫三味線の鶴澤寛也さんが、稽古帰りにお弟子さんと2人でK本に行きたいという電話。前回、着物姿で登場し、店内を唖然とさせたせいか、今回は普通に洋装。先日矢吹ジョーに勝利した『はじめの一歩』の作者はお弟子さんの高校の教え子だそうである。 拙著『乱歩 夜の夢こそまこと』にて『人間椅子』の女流作家、佳子役をお願いした寛也さんに、かつて身を委ねた椅子を差し上げる。撮影時、作家ということで眼鏡をかけてもらおうとしたら、教育ママみたいになるのでイヤ、と却下されたのを思い出した。K本にたくさんいる猫の1匹で、上から見ると人の顔のような模様のあるハンコが、最近調子悪そうだったが、出て行ったという。死ぬところを見せないらしい。 その後ワイヤーカッターを買いにホームセンターへ。朝から食事を摂ってないことに気付き、定食屋で食事。帰って『ルーキーズ』を観終わったところでT屋のHさんから電話、「これから来ない?Hちゃん来てるし」。行くとすでに2人はできあがっていて、ほどなくHさん帰ってしまう。その後しばらく飲んでいたが、どうも私を引き止めると思ったら理由があった。今日朝から飲んでいた常連から、昔、首吊り自殺した母親のお骨を預かっているらしい。カウンター内、Hさんの背後の扉の向うにあるそうだが、酔っ払って取りに来ないという。なんども携帯で連絡するが通じず。あまりにも酔っているので預かったそうだが、それにしたって預かる方も預かる方である。12時近い時計を眺め「お骨と一緒に日を跨ぎたくないねェ」と私。「もう一杯飲まない?」「あそこの店行かない?」一人になりたくないので必死で私を引き止めるHさん。多少同情はするが、見捨てて帰宅し自転車の続き。

01/07~06/10の雑記
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