明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


長年人物像を作っていて未だにつまずくのが、出だしが快調な時である。勿論、最初に作る頭部の話だが、下手すると作り初めて2、3日でゴールが見えることさえある。今回はいい調子で短期間で完成しそうだ、なんて思うときは、後でだいたい大変な目にあう。原因は上手くイメージを捉えたと思ったニュアンスを大事にしてしまい、結局バランスが悪くなり、苦労することになるのである。何度となく懲りずに同じ反省を繰り返しているが、しかし半分はしょうがないことだとも思っている。なにしろ常に上手くいくという確信などないまま作っている。毎回スリル満点なのである。このあたりのことはシャレにならないので、あまり細かく書くことはないが、ちょっとした光明に飛びついてしまうのはしょうがないことであろう。そのときは自分では活路を見出したつもりでいるのだから仕方が無い。

01/07~06/10の雑記
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