明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『没後50年 永井荷風展』のために人形1点、半切サイズのモノクロプリント4点を選ぶ。人形は今年古石場文化センターに展示したばかりだが、展示会場が古書会館ということもあり、ミニチュアの和綴じの本を散らばせた、畳の上で七輪の荷風にした。展示するプリントに写っている、コートにバッグか、買い物籠に蝙蝠傘に下駄の荷風も考えたが、撮影に使用した人形を展示した方が面白いかというと、撮影した物は展示している人形とは別物で、撮影用はもっと大きいと思われがちである。これは撮影に使用した作品で、と会場に表示しておいても納得しない人が多い。タクシーで搬入。荷風の貴重な初版本の数々が展示を待って無造作におかれていた。亡くなった松本哉氏のお馴染みの挿絵は、原画で見るとなんとも味がある。 源喜堂にて横浜市美術館収蔵作品展(S62')の図録『アーティストの風貌』。東京堂書店で新刊の『“オーラな人々”』(椎根 和著 河出書房新社)を三島秘蔵写真43カットに惹かれて購入。三省堂前でTさんと待ち合わせ居酒屋で製本の話などする。こんなときは、どうしても帰りにT屋に寄ってしまう。行くと店主Hさんの27歳の長女が飲みに来ていた。近所の川で大鰻を川鵜が丸呑みしていた、といい張る酔っ払いの親父のイメージは幸いにも皆無であった。そこへ東京在住20年以上の、近所に住むインド人のビジネスマン。妙に盛り上がって12時過ぎに帰宅。

01/07~06/10の雑記
HOME

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )