明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



数年前までは、八時間寝る事など考えられなかったが、朝昼兼の食事を済ませると眠くなり、トイレで何度か目が覚めるものの、起きたら夜になっていた。睡眠時間が短い頃は、寿命を稼いでいるような物だ、などと言っていたが、確かに損をした気になる。しかし目が覚め、慌てて制作中の室生犀星の首を見て、イメージが昨日と違う、まだ出来ていないではないか、とがっかり、と言う日々は過ぎたので、ようやく展示の会期を決められる気分になれたのである。7月に決めてしまえば、川端康成を作り始めてしまう事を避けられる。私はこういう事になると、全く自分を信用出来ない。太宰治の写真集が川端康成とセットであることが、内心危ないと思いながら、どこかで〝これは川端を作れという事だ〟と作り始めてしまわないか、と実は戦っていた。ブログを読んだ友人等の〝また始まった。川端を始めるぞ〟と言う顔も浮かんだ。制作する事により得られる快感物質の幼い頃からの中毒患者である私は、川端康成を始めてしまう事を阻止するには、会期を決めてしまうしかない。そこで昨日7月中と決た。今日の睡眠超過も、昨日の〝7月に決めると川端が作れないぞ〟と葛藤したせいもあるだろう。こう思うとタバコの禁断症状など大したものではない。

旧HP

『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

深川江戸資料館ゴールデンウイーク特別展『深川モダン』~文化で見る近代のKOTO~ 泉鏡花、谷崎潤一郎、永井荷風(杉浦日向子コーナーには葛飾北斎像)

4月20日~5月6日(休4月22日)

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



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昼に本郷三丁目の『金魚坂』へ紹介頂いたMさんと行く。出来れば金魚だけに7月中に展示を、と考えている。室生犀星と絡ませる金魚は〝数年前、映画に先超され断念する前は、普通の琉金をイメージしていたが、拡大した場合、体高の高さが迫力が出て、無気味かもしれないと思った。食べて美味しい蛸も、拡大して北斎に絡ませたら象のバケモノのようで気持ち悪すぎ、酢蛸のように真っ赤にしてしのいだ。小さいから可愛いと言うことはある。そこでヒレの長さなどから〝東海錦〟をお願いした。あまりポピュラーな金魚ではないようだが、せっかく350年続く金魚問屋で展示するのだから贅沢を言いたい。大阪に発注をお願いした。 その後Mさんと作品展示中の『深川モダン』~文化で見る近代のKOTO~ 深川江戸資料館へ。先日明治座の『細雪』の稽古中だった今拓哉さんに出来たばかりで、展示中の谷崎潤一郎の小さなプリントを楽屋にピンナップして貰おうと差し上げた。背景は一億相当と聞いている文部大臣賞受賞歴のある盆栽である。背景が女郎蜘蛛の彫り物入りの女の裸体ではまずいだろう。会場には深川出身の有名人と言うことで、今さんの奥さんの岩崎宏美、良美姉妹のレコードが並んでいた。

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『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

深川江戸資料館ゴールデンウイーク特別展『深川モダン』~文化で見る近代のKOTO~ 泉鏡花、谷崎潤一郎、永井荷風(杉浦日向子コーナーには葛飾北斎像)

4月20日~5月6日(休4月22日)

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



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