明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



最初に構図から何から棚からぼた餅のようにイメージが湧く事があるのだが、そうするとそこから離れられなくなるので、うかつにアイデアスケッチ等しないことにしている。江戸川乱歩の『目羅博士の不思議な犯罪の中の一カットをどうしてもイラスト調にしたくなり、広告の裏に五センチほどの悪戯描きをして、翌日スケッチブックを買って描いて見たが、悪戯描きを超えられず、ゴミ袋を引っかき回し、複写して使うはめになった。 室生犀星は着流しの上半身で左側をこちらに向けており、懐から金魚がすり抜ける手筈になっていたが、犀星のあばら骨の浮きでた胸元から顔を出すには着物の合わせ目が逆でないとならない。しかしここが私の融通が利かない所であり、ファーストインプレッションから抜け出せないのであるる。最初にまず手掛けようと思っていたのに座礁してしまった。犀星を左向きにして、それに慣れて納得するしかないだろう。私だけの問題であるし出来た物を反転する訳ではないのだから。かの造幣局のように、もう少し気楽にやれないものであろうか。

 旧HP

『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

深川江戸資料館ゴールデンウイーク特別展『深川モダン』~文化で見る近代のKOTO~ 泉鏡花、谷崎潤一郎、永井荷風(杉浦日向子コーナーには葛飾北斎像)

4月20日~5月6日(休4月22日)

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



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