寒山と拾得は、他の人物と違って、精霊、妖怪じみるべきだと思っていたが、おかげでリアルだ、といわれた豊干禅師と3人並んだ『三聖図』となると違和感あるかもしれない。どちらかというと、整合性にこだわってしまうところがあったが、一皮剥けたか、そんな◯◯の穴の小さいことでは寒山拾得には届かないと考えた。様々芯をずらすような感じに作った。これは写真が残っているような実在した人物では試みることは出来ない。 それもこれも主役なのに年が明けても出来ていないくらい難航した挙句に得たことである。しかしそれも、金魚を眺め、考えずに感じるまで待とう、と心がけたこと、予定になかったラインナップを作ったこと、全体が見えて来た今となると道教的仙人は余計だった、と思うが、それすらもここに至るには必要だったことのように思えている。髪を貼り付け、明日は拾得の箒を作る予定