布袋は実在した僧で、頭陀袋を常に抱え托鉢する姿から布袋と呼ばれるようになったが、亡くなった時に謎の言葉を残し、弥勒菩薩の生まれ変わり説が生まれたそうで、紆余曲折の後、七福神の一人となった。托鉢で得たものは食べてしまうが、残った物は何でも頭陀袋に入れてしまう。 布袋こそ、その描き方は様々で、先に一休和尚で酔臥図を作っていなければ酔っぱらっている所を作るところである。持っている物は出したくなるし、知っていることはいいたくなるものである。予定としては例によって大きな腹を出して、必要以上に大きな頭陀袋をクッションのように、その上でゴロンとしている。酔臥図でなければ、ということで、『布袋満腹図』としたい。明日には頭陀袋を除いて乾燥にはいれるだろう。