明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



持って来た本は、四分の一と言うところだろうか。今の私にとって実用的な物におおよそ限った。レコードは最後、箱に詰め込む気力が無くなり、六分の一は業者の方が持っていった。以前いた所は、段ボールは資源ゴミとして週一で持っていってくれたが、同じ江東区でも、ここは月一と言うことで、未だにうずたかく積まれたままである。 窓際に両袖の文机を置き、そこで座布団を敷いて制作するつもりでいるのだが、それはおそらく泉鏡花の執筆姿が頭にあったからと言う気がするが、参考にする人物が少々間違っている気がしないでもない。 段ボールが片付けば、後は某所に預けてある作品を運び込み終わる予定である。それによっては、せっかく持って来たレコードだが、土俵の外に、ということも考えないとならないかもしれない。ほとんどがブラックミュージックかロックだが、箱に詰めていたら西田佐知子ベストが出て来た。引っ越ししたら、まず『アカシアの雨がやむとき』を聴いてやろう、と思っていたのだが。

タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第16回『トラウマ』
『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界


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64年の東京オリンピック以前の東京が私にとっての東京だ、というのは何度か書いているが、特に低い地域だったので、台風の冠水は風物詩といって良く、今思うと水を蹴立ててはしゃぐには不衛生極まりなかった訳だが、被害に遭われた方々には申し訳ないが、あのどこまでも町が水で平らかになってしまった光景を再び目にしたいというのが抑え難くある。 また、引っ越し先の窓の外には電線が目の前に張られている。普通は邪魔臭く思うのが当たり前であろう。窓の外に広がるのが素晴らしい景色ならまだしも、単に向かいの住居であるなら、私は気にならない。昔は都電やトロリーバスなどの電線が空を埋めていたし、育ったのが50メートル先に、鉄道が、それどころか機関車倉庫や機関車の向きを変えるターンテーブルがあり、十車線以上線路が敷かれていたのではないか、おかげで電線だらけ、さらに近くで高圧線の鉄塔が、雨の日はジジジジいってる始末であったので、電線が一向に気にならないのである。よって、電線に、いつか雀が留まるのを待ちたいような気がしている。

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台風の中、残る段ボールの荷解き。どこに何を入れたか、何も書かなかったのがいけない。しかしこれでようやく何を持って来たか把握した。何を持って来なかったかについては、とっくに諦めが着いでいる。一つには、重い病というか、プロフェッショナルな“捨てられない人”の執念、いや狂気を垣間見たからかもしれない。初代ゴジラで、ゴジラに鉄塔を倒されながら、「皆さんさようなら。」と中継しながら死んでいくアナウンサーが出て来るが、自分のコレクションに押し潰されながら、死に顔は笑っている。そんな人がいるのである。 台風は雨風、凄いものであった。区からの警告がスマホに着て驚いたが、荒川に近い割に避難勧告の範囲には入らなかった。それにしても三階以上に避難せよ、とは大袈裟な。としか思えず。台風と言えば必ず水が出た、私が育った昭和三十年代の地域でも、床下浸水止まりであった。

 

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台風  


和田誠さんが亡くなられた。2003年に宇野亜喜良さんプロデュースのグループ展http://kimiaki.sakura.ne.jp/kitamura.htmに参加した時にご一緒した。和田誠と目が合った、なんて思った記憶がある。長年のご活躍、お疲れさまでした。合掌。 被害に遭われる方々には申し訳ないが、台風のたび水が出て金魚屋の金魚が流れてきたような地区で育った私からすると、ノスタルジックな気分に襲われるのを如何ともし難い。その成分の中には、これで算数なんかしないで、家で絵を描いたり本を読んでいられる、給食の凶悪な脂身や脱脂紛乳を食べたり飲んだりしないで済む、というイメージが、未だに含まれているような気がする。 江戸川区で物干しの溶接をしていた頃、工場内の事務所に畳を敷いて住んでいたのだが、台風で水がでて前の通りが早い川の流れになってしまった。夜中に椅子を出して、それを眺めながら、懐かしさに一杯やってしまった。そんな事はともかく。史上最大といわれる台風19号、今度こそ田んぼや港の船を見に行って流される事ないよう願います。

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引っ越し10日目、ようやく一部屋にカーテン着く。フライパン、鍋、包丁等、近所のアリオ北砂にて買う。ついでに台風に備え、食料品売り場で野菜、肉その他買う。それにしても広い。天才アルトサックス奏者のチャーリー・パーカーは、素寒貧のミュージシャン仲間をデパートだかの食料品売り場に連れて行き「ほら、何も心配する事ないじゃないか。」 引っ越し祝いで高級な缶入りの海苔をいただいた。実に風味豊かで、しかもびっしり入っている。必ず冷蔵庫にしまい、蓋を開けて取り出しすぐ蓋を閉める。そのぐらいしないと、最後の方は湿気ってしまう。その場合は佃煮にすると良い、といわれた。 これは泉鏡花スタイルで行こう。ばい菌恐怖症の鏡花は何より蝿が怖い。重箱の蓋をそっと開け、箸を差し込みを取り出すや、即座に蓋を閉める。 嫌いなくせに、ぬらぬらして生臭い、などと河童について書くものだから、『貝の穴に河童の居る事』を制作した時、少々意地悪な気分になって河童に蝿を三匹留まらせ、ついでに洟を垂らしてやった。常に作家本人に見せてウケたいと夢想する私は、この時ばかりは鏡花は卒倒するだろうと一人面白がった。

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二十歳で卒業した工芸学校から、借りたまま使い続けていた手回しのロクロ台、これも忘れてきた。使い慣れていたが、私は道具には余りこだわりがない。やはり学生時代に、誰かが作った竹のヘラを何年も使い、あるときゴミど一緒に捨ててしまい、ショック。あれがないと作れないよ。仕方がないので竹を割って作った。違和感があるなあ、と思いながら夕方には、すっかり気にならなくなっていた。切ったり削ったりは、もっぱらカッターの刃を、使いにくいので、ホルダーを使わず素手で持ち使う。よってよく手を切る。三角刀など必要な時は、小学生用の彫刻刀を使い捨てである。 私の場合は、こだわる程の道具は必要なく、何も困らないという、特に面白くも可笑しくもない話である。もちろん弘法筆を選ばずなんて話でないのはいうまでもない。

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先日『タウン誌深川』用原稿を入稿した。今回の引っ越しについて書いたのだが、最後の引き金になったのが三十数年通った居酒屋、木場の河本の女将、眞寿美さんが亡くなった事であった。よって掲載する写真は、私が永井荷風の人形を持って、河本店内で撮影した作品で、五十代の眞寿美さんが、割烹着姿で背景に写っている。写真嫌いの眞寿美さんなので「ぼかしますから。」今思うと、一カツトくらいピントを眞寿美さんに合わせておくべきであった。 これはそれこそ三十年は店内に飾られていて、「河本に荷風来たんだ?」と言う客に「だったら私いくつになっちやうの?これお人形さん。」どいっているのを聞くたび微笑ましかった。 7月に河本廃業に伴い、作品が帰って来たが、それは同じく常連席で肩を並べたMさんにもらって頂いた。眞寿美さんが体調を崩し、入院から休んでいる間、眞寿美さんの弟さんが、常連の十人ほどは、自分たちで注いでくれるなら来ても良いよ、他は相手できないから断ってくれと言われた。寝ている眞寿美さんも、我々の声が聞こえていれば、寂しくないだろう。 しかし、休業と書いてあっても灯りが漏れていれば入って来る客もいる。それを主に断っていたのがMさんである。事情も知らない連中に対し、すっかり嫌な役を引き受けて頂いた。そんな事もあり、Mさんに貰って頂いたのだが、次号には、その河本に三十年飾られていたその物を複写してお届けする。

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衝動  


そろそろ落ち着いてくると、大事な物を、あれこれ持って来なかった事に気付き初めてがっかりしている。記念的な物、二度と入手不可能な物。悔しいので何かは書かないでおく。先日、DIY女子、T屋のかみさんが、引っ越し具合を見に来たおり「荷物が少ないのでびっくりした。」と言っていた。誰に何を聞いていたかは知らないが、言われた私は断舎利に成功したようで、妙に嬉しかったが、この機会を逃したら、ろくな事にはならないであろう。そう思うと、あれやこれやも、いくら残念といっても、引き換えにさっぱりできたと思えば、替え難いものがある。 またこれを機に、子供ではないのだから、思い付いた物をすぐ作り始めてしまうのを止めなければならない。残る時間を有効に使わなければ。今は引っ越しにかまけてやることが有るからよいのだが。何かを制作している方々は、一体どうやってそんな衝動を抑えているのであろうか。おそらく同じ屋根の下に、物凄い抑止装置が在るのであろう。

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年齢のこともあるだろうが、わさわさとやかましい所はもう嫌である。そもそも人混みが好きな東京育ちはいないだろう。店が愛着を抱く間もなくはくるくると目まぐるしく変わり、落ち着きがない。通勤するわけではないから、駅から遠くても構わないので、以前からおかず横丁で有名な砂町銀座辺りをイメージしていたのだが、駅から遠い分、かつての東京の匂いがする。大通りも、これで上を都電やトロリーバスの電線が網目状に張り巡らされていれば、さらに懐かしいのだが。夜中は大通りもひっそりしていて、乱歩の青銅の魔人が闊歩してそうである。明日には2つ持ってきた本箱の一つにようやく本を詰め込み、段ボールを多少減らす事ができるだろう。タウン誌深川の原稿を仕方なくスマホで書いて送信。引っ越しについて。

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住みやすくするため多少手工夫したい。だったらこうすれば、とDIY女子のアドバイスのもと、始めたのだが、慣れないことゆえ、なかなかはかどらない。早く落ち着きたいのはやまやまではあるが、とりあえず、まず一部屋である。しかし本来のぶきったちよさが災いする。そこへT屋のKちゃん。拙著内で活躍、牡丹燈籠のお米も、さらに娘二人にも貢献してもらった。仕事で近所に来るとは聞いていたが。ところでこのK子ちゃん、超が着くDIY女子で、それは生易しいものではなく、自宅の天井をぶち抜いてジャングル調にするなど朝飯前、壁を剥がして棚を作ったり。それが、ぶきつちよを発揮しているところに突然登場。ちょっと手伝って貰った。目の前に、私が昔、ジャズシリーズを制作していた頃のグランドピアノが露出していた。http://kimiaki.sakura.ne.jp/bjh-cd.htm修理しようと思っているのだが、「何でこんなの作れるのに、こういう事できないの?」それは私が聞きたい。最も、その作り方といえばまったく非合理的であり、時間ばかりかかっている。このシリーズを止めた理由の30%は、楽器を作るのにウンザリしたからであった。人は思い付いた物を作るように出来ている、という。その欲求がぶきつちよを乗り越えて、作っているのが私の作品ということであろう。器用な人の作品とは一味くらい違ってくれないと困る。

 

タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第16回『トラウマ』

 

 

 

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一日  


三十数年間、様々しでかして来たことを、なかった事にして生まれ変わろう、という企みである今回の転居だが、転校生が様々な演技プランを立て、新天地で生まれ変わろう、あの試みである。どうせなら、知る人もいない遠方が良いのかもしれないが。 中学の時、色黒い転校生がやって来た。さっそうと登場したまでは良かったが、同じ小学校だった奴がいて「あいつ小学生の時、石炭って呼ばれてたんだぜ。」の一言で、彼のプランはデビュー30分にして台無しとなった。 もっとも私の場合は、近所の方々と余りに長い時間を過ごし、あげくに著書の中『貝の穴に河童の居る事』で私の作った河童や柳田國男、姫神様と共演していただく始末で、引っ越しと言っても、バスをちょっと乗れば、という距離である。と思ったら、昨日Mさんがみえて山城屋の客となる。私はというと、昨日書いた“置いてけぼり食堂”でこれを書いている。

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出張所で転居届けを出し、郵便局へ。ウロウロしていて昼時、暖簾が破けた食堂が目に入った。男はどうしてもボロボロに惹かれる所がある。中がまた、殺伐というかムード満点というか、この辺りは何処の駅からも遠い地域で置いてけぼりの風情がある。メニューはしみじみ、激安、年寄り兄弟が営んでいるようである。これはお手軽にさすらい人の気分、またつげ調を味わえる。 塩サバに味噌汁付ご飯の中を頼んだが、大盛り客の大盛りに驚く。案の定ドンブリ飯が来た。塩サバもペラペラを想像していたらドスンと分厚い。破けた暖簾に誘われた結果である。私がムシヨ帰りであったなら、まずここで高倉健のように瓶ビールを飲むことにしよう。

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私にとっての東京は、一回目の東京オリンピック以前の東京である。以降東京は行き先も見えないまま変貌していった。おかげで何が東京から無くなろうと、まったくの不感症になってしまった。そこで、引っ越しを機に、私の趣味に徹する事にした。 引っ越しの度に、まずするのは、蛍光灯を外し、白熱電灯に変えることである。今回はさすがにLEDだが、今は便利な電球あり、リモコンで白色から電球色までコントロールでき、勿論調光もできる。 金魚坂で撮影に使った琉金を飼う事になっている。水槽を置く台は、昭和三十年代の茶箪笥で、これで思い出すのは、それこそ東京オリンピック前、夜中にトイレに起きたついでに、飲んで見たくてしようがなかった茶箪笥の中のアンプルの栄養剤を内緒で飲んだ事である。ガラスのアンプルの首にハート型のヤスリでキコキコ、筋を付け、ポキンと折る。細いストローでチューチュー飲む。子供には一回飲めば充分な味であったが、むしろやりたかったのは、キコキコポキンの方だったろう。気が付いたらあの茶箪笥そっくりなのであった。当時父には、ピース缶ぐらい私に開けさせろ、と言いたかった。まあ、あれが楽しみだったのだろう。

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引っ越し一日目、荷ほどきし、本箱に本を収め、段ボールを減らして行きたいところであるが、陽当たりで選んだ部屋で、後々室内での撮影を視野に、少々下準備をしておきたいところ。一日の光線具合を把握した。今まで居たところは、以前は屋上が撮影に使え、悪魔と取り引きするロバート・ジョンソンや、複葉機に跨がるイナガキタルホ、竜に噛み砕かれる三島由紀夫など、様々撮影をしてきたが、ここ最近は施錠され、撮影が出来なかったのが残念であったが、先に撮影した背景に、その場で撮影したかのように、自宅で人形を撮影する場合、部屋の各所の光線具合を利用し、そのほとんどの場合対処してきた。その経験から、撮影に使うことを念頭に、人物撮影にも対処出来るようにしておきたい。そのため、しばらく荷ほどきは我慢し、段ボールに囲まれて過ごすことになる。 夜になり、蕎麦屋があったな、と歩いて行くと、廃業したのか暗いまま。と思ったら、山城屋の前に出てしまった。そんな所に越すなんてさすが、などと言う人もいるが、たまたまである。

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