花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

的石お茶屋跡 阿蘇路(二)

2007-06-09 | 紀行
 平成19年6月9日(土)

 的石お茶屋跡は熊本県阿蘇市の西部にあります。細川藩の参勤交代の行列は、江戸-大阪-(海路)-大分鶴崎から山また山を越え肥後・大利-坂梨-内牧を経てこの的石で休息し、石畳の道を通り、二重峠を越え熊本に向かうのです。
 案内板には「元禄10年2月に小糸右エ門忠経の屋敷を御茶屋と定め、改築の上御茶屋番に任ぜられ、その後代々御茶屋番を努めました。」とあります。
 大利、坂梨、内牧の御茶屋跡はほとんどなく、ここだけが昔日の面影を残しています。
 隼鷹神社の参道を通り御茶屋跡へ歩きます。



 御茶屋泉水です。「くまもと名水100選」ひとつです。向こう側に少し見える家が現在の小糸家です。



 小糸家の高野槇は回りが3.1メートル、高さが22メートル、樹齢250年と言われています。



 隼鷹神社の右手には北外輪山の伏流水を引いて作られた泉水に架かっている小さな二つの石橋がありました。歩いてみましたが訪れる人の足跡は感じませんでした。ひっそりと時だけが静かに流れているような不思議な空間でした。



 隼鷹神社は入口の鳥居の大きさに似ず、こぢんまりとしてました。境内には熊本が生んだ歌人・宋不旱の「隼鷹の宮居の神はやぶの中の石のかけにておはしけるかも」の歌碑が建っています。



 振り返るとまた別の石橋が見送っているように泉水に影を映していました。



 ここで一句。

  苔むすやいのちの水の湧く泉    どんこ

コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする