花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

シロチドリの雛 誕生!(一)

2008-06-08 | 荒尾海岸の渡り鳥
 平成20年6月8日(日)

 先にコメント返しでもお知らせしましたように、みなさんの祈りや願いが叶ってシロチドリの雛が昨日(7日)の朝9時頃無事孵化しました。
 この写真、写したときには全く気づきませんでしたが、すでに矢印の方向に、雛の顔が見えています。



 朝は散歩する人が多く、犬を連れている人もいます。近づく度に母鳥は巣を離れ、奇妙な行動をします。傷ついたふりをして、外敵の注意を自分に集中させ、卵や雛を守ろうとします。これを「擬傷行動」と言います。本能的に身につけた母性愛です。夜間は父鳥が巣を温め、昼間は母鳥が温めると言われています。シロチドリは一夫一婦制なのです。
 卵を産む小さな穴は父鳥がいくつかこさえ、その中の一つに母鳥が産むのです。これも外敵(人も含め)の目をくらますシロチドリの知恵かも知れません。



 雌親が離れた巣穴には1羽の雛が腹這いのような格好でじっとしています。孵化前の卵がまだ1個あります。親が立ち上がった時にチラと動いたのはひと足先に巣立った雛のようです。



 間もなく母鳥が戻ってきました。雛鳥はほっとひと安心です。



 さて、先に孵った1羽はちゃんと父鳥のそばにいました。雄は雌より頭部が黒く、メタボの人間パパが羨ましがるようなスリムな身体です。このパパはなかなかイケメンでもあります。



 もう1羽も巣から出てきました。母鳥が雛のそばに駆け寄ります。



 母と子のツーショットです。もう言葉は要りません。胸がじーんとして、目頭が熱くなってくるようです。



 雛はすぐ歩けますが、飛ぶようになるまでにはおよそひと月かかります。最も身の危険が迫る期間です。果たしてこの子たちは無事に育っていくのでしょうか。これからも可能な限り観察を続けたいと思います。
 きょうはどんこ、71歳の誕生日です。シロチドリからいい贈り物を戴いた気分です。
コメント (30)
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