花鳥風月・・・気ままな写真日記

ようこそ、どんこの小部屋へ。ゆっくりくつろいでください。
日常を出来得れば自然と融合したいと思っています。
 

ムツゴロウ釣り名人

2008-06-26 | 紀行
 平成20年6月26日(木)

 有明海沿岸道路の一部開通によって、自宅から柳川方面へ行く時間がかなり短縮されました。元抵抗族、現中枢部のドン様の政治力によるものと巷間では言われております。
 そんな俗世のことはさておいて、有明海名物のムツゴロウはきょうも元気で干潟に跳ねていました。ここは柳川市の沖端川河口です。



 以前はどんこの住む市の北部の干潟でもこのムツゴロウはたくさん獲れていました。大きいのでは20センチになりますが普通のサイズは15センチほどです。赤提灯の店では蒲焼きで良く出されたものです。
 80を過ぎたおじいさんです。名の知れたムツゴロウ釣りの名人のようです。シャンとしておられました。取材にも馴れておられるようで
「こん前も○△さん(有名人でした!)の取材ば受けたもんな」とやや自慢気でした。



 「あのう、写真ば撮らせてもろうて良かでっしょか」
 無名人のどんこはおそるおそる尋ねました。
 「ああ、良か、良か」
 さすがに名人は大らかでした。



 エサは付けず、鉛の重さを利用して干潟に出ているムツゴロウを一瞬のうちに捕獲する漁法です。敵もさるもの、人が近づくと潟(がた)に潜ってしまいます。名人の針は20メートル先の獲物に向かって飛んでいきます。



 命中です。見事なコントロールです。暴投王・ソフトバンクの新垣投手にも見習ってほしいものです。



 陸で獲物を撮らせてもらおうと長い時間待ちましたが、名人は無我の境地でひたすらムツゴロウを追っていました。随分獲れたようですが、まだまだ帰る気配がありません。
 名人の姿は沖端川の干潟と同化してしまっているようでした。



 名人の名前はおろか、獲れたムツゴロウは自宅消費なのか、近所にお裾分けされるのか、魚屋、小料理屋と契約されているのか等々後で聞くつもりだったのに、とうとう聞けずじまいでした。素人取材に終始したどんこです。
コメント (20)
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