平成27年6月5日(金)
お陰様で今回も大勢の方々にご覧いただき、無事写真展を終えることが出来ました。会場においでいただけなかった方、再度ゆっくり見直したいと方のために、安尾さんの説明を添えて紙上写真展(二)をお届けします。
キアシシギ(黄足鷸)・体長17.5㎝:【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】。全身ねずみ色で際立った模様がなく地味な色彩の鳥。夏羽では胸には波状の細かくきれいな模様がある。くちばしは黒く脚の黄色などが重要な識別のポイント。食性は主に小動物、水棲昆虫、ゴカイ、カニ、ヨコエビ、小魚。春期は5月中頃、周期は8月、荒尾海岸に立ち寄る。ピュイ、ピュイッと聞こえる声が特徴。

クロツラヘラサギ(黒面篦鷸)・体長73㎝ :【撮影日:2012.12.23。撮影場所:荒尾市大島川】。環境省レッドリストでは「絶滅危惧種ⅠB類」に分類され、極めて絶滅の頻度が高い種。2014年1月の世界一斉調査では2,726羽が確認。台湾1,624、中国本土339、日本350、香港252。同年冬期、荒尾海岸では17羽が確認。近年、繁殖地は徐々に南下している。ASIAN BIRD(アジアの鳥)と言われている。この写真は孫のチョロ2が中学2年の時(現・高2)撮影したもの。

ダイゼン(大膳)・体長29.5㎝ :【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】。干潟でピューウイと高い声で鳴き合い、ゆっくり歩きながらゴカイを砂の中から引っ張り出して食べる。アオサの下の餌を探していたが、そのうちアオサをむしゃむしゃ食べ始めたのにびっくりしたことがある。ダイゼンにはアオサもご馳走なのだ。この個体は冬羽だが夏羽は顔から腹が黒く、眉から脇腹が白い。

ミサゴ(鶚)・♀体長64㎝:【撮影日:2009.1.11。撮影場所:荒尾市市屋】。海岸部やダム湖の近くで繁殖。荒尾海岸でも冬期には海苔竹の先に16羽を観察(2009年)。食性として魚を食べるため、水面上を飛び回り魚を見つけると低空直下して脚から飛び込んで魚を捕らえる。英語名ではOsprey。米軍が沖縄や佐賀空港に配備計画しているオスプレイはこの鳥の名前からきたもので、鳥が迷惑がっているかも・・・。(※どんこ注。これは安尾さんと立ち話をしていて、上空に羽音を聞いて、即座にカメラを向けて3,4枚撮った中1枚。)

ハマシギ(浜鷸)・体長21㎝:【撮影日:2010.4.4。撮影場所:荒尾市牛水】。荒尾干潟に最も多くやってくる渡り鳥である。ゴカイ、アサリなどの貝類、カニなどの甲殻類を食べる。鳴き声はプリッ、ピィリ。夏羽は腹部に黒い斑が出てくる。群れを好む。(この稿・どんこ)

シロチドリ(白千鳥)・体長17.5㎝ :【撮影日:2009.11.3。撮影場所:荒尾市蔵満】
このシロチドリは何をしているのか?足指にアサリ貝がぶら下がっている。干潟で餌探し中に砂の中で口を開けていたアサリに指先を挟まれたものと思われる。鳥にとっても貝にとっても思いがけない大事件となった。水から引き上げられた貝が先に死ぬか、鳥の指先が腐れて、切れ落ちるか?皆さんはどちらに分があると思いますか?

シロチドリ
:【撮影日:2012.1.26。撮影場所:荒尾市牛水】。繁殖期は3月~7月。一夫一婦で繁殖、子育てをする。非繁殖期は比較的大きな群れになることもある。産座に小石そっくりの卵を3個産む。孵化したヒナはすぐ歩き、自分で水棲昆虫などの幼虫を捕って食べる。カニ類やゴカイ類などを食べている。親鳥は外敵から身を隠すことなどを教える。主に干潟で餌を捕り、満潮時には集団で休息する。

シロチドリ(白千鳥)・体長17.5㎝ :【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】

シロチドリ(白千鳥)・体長17.5㎝ :【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】※どんこ注・くわえているのはフナムシ。

オオソリハシシギ(大反嘴鷸)・体長41㎝ :【撮影日:2015.5.10。撮影場所:荒尾市牛水】。これはまた大きな貝と格闘しているものだ!シギが貝を食べようとしてくちばしを挟まれたものか。シギが「今日も明日もこのまま雨が降らないとお前は死んでしまうぞ」と言い、貝が「今日も明日もこのままくちばしが挟まれたままならお前は飢えて死んでしまうぞ」と言う。鳥が飛べないほど大きな貝でない限り、一般的には先に貝が弱ってシギが解放されるのではないか。

家族連れが多かった土日でした。


お陰様で今回も大勢の方々にご覧いただき、無事写真展を終えることが出来ました。会場においでいただけなかった方、再度ゆっくり見直したいと方のために、安尾さんの説明を添えて紙上写真展(二)をお届けします。
キアシシギ(黄足鷸)・体長17.5㎝:【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】。全身ねずみ色で際立った模様がなく地味な色彩の鳥。夏羽では胸には波状の細かくきれいな模様がある。くちばしは黒く脚の黄色などが重要な識別のポイント。食性は主に小動物、水棲昆虫、ゴカイ、カニ、ヨコエビ、小魚。春期は5月中頃、周期は8月、荒尾海岸に立ち寄る。ピュイ、ピュイッと聞こえる声が特徴。

クロツラヘラサギ(黒面篦鷸)・体長73㎝ :【撮影日:2012.12.23。撮影場所:荒尾市大島川】。環境省レッドリストでは「絶滅危惧種ⅠB類」に分類され、極めて絶滅の頻度が高い種。2014年1月の世界一斉調査では2,726羽が確認。台湾1,624、中国本土339、日本350、香港252。同年冬期、荒尾海岸では17羽が確認。近年、繁殖地は徐々に南下している。ASIAN BIRD(アジアの鳥)と言われている。この写真は孫のチョロ2が中学2年の時(現・高2)撮影したもの。

ダイゼン(大膳)・体長29.5㎝ :【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】。干潟でピューウイと高い声で鳴き合い、ゆっくり歩きながらゴカイを砂の中から引っ張り出して食べる。アオサの下の餌を探していたが、そのうちアオサをむしゃむしゃ食べ始めたのにびっくりしたことがある。ダイゼンにはアオサもご馳走なのだ。この個体は冬羽だが夏羽は顔から腹が黒く、眉から脇腹が白い。

ミサゴ(鶚)・♀体長64㎝:【撮影日:2009.1.11。撮影場所:荒尾市市屋】。海岸部やダム湖の近くで繁殖。荒尾海岸でも冬期には海苔竹の先に16羽を観察(2009年)。食性として魚を食べるため、水面上を飛び回り魚を見つけると低空直下して脚から飛び込んで魚を捕らえる。英語名ではOsprey。米軍が沖縄や佐賀空港に配備計画しているオスプレイはこの鳥の名前からきたもので、鳥が迷惑がっているかも・・・。(※どんこ注。これは安尾さんと立ち話をしていて、上空に羽音を聞いて、即座にカメラを向けて3,4枚撮った中1枚。)

ハマシギ(浜鷸)・体長21㎝:【撮影日:2010.4.4。撮影場所:荒尾市牛水】。荒尾干潟に最も多くやってくる渡り鳥である。ゴカイ、アサリなどの貝類、カニなどの甲殻類を食べる。鳴き声はプリッ、ピィリ。夏羽は腹部に黒い斑が出てくる。群れを好む。(この稿・どんこ)

シロチドリ(白千鳥)・体長17.5㎝ :【撮影日:2009.11.3。撮影場所:荒尾市蔵満】
このシロチドリは何をしているのか?足指にアサリ貝がぶら下がっている。干潟で餌探し中に砂の中で口を開けていたアサリに指先を挟まれたものと思われる。鳥にとっても貝にとっても思いがけない大事件となった。水から引き上げられた貝が先に死ぬか、鳥の指先が腐れて、切れ落ちるか?皆さんはどちらに分があると思いますか?

シロチドリ
:【撮影日:2012.1.26。撮影場所:荒尾市牛水】。繁殖期は3月~7月。一夫一婦で繁殖、子育てをする。非繁殖期は比較的大きな群れになることもある。産座に小石そっくりの卵を3個産む。孵化したヒナはすぐ歩き、自分で水棲昆虫などの幼虫を捕って食べる。カニ類やゴカイ類などを食べている。親鳥は外敵から身を隠すことなどを教える。主に干潟で餌を捕り、満潮時には集団で休息する。

シロチドリ(白千鳥)・体長17.5㎝ :【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】

シロチドリ(白千鳥)・体長17.5㎝ :【撮影日:2010.8.12。撮影場所:荒尾市蔵満】※どんこ注・くわえているのはフナムシ。

オオソリハシシギ(大反嘴鷸)・体長41㎝ :【撮影日:2015.5.10。撮影場所:荒尾市牛水】。これはまた大きな貝と格闘しているものだ!シギが貝を食べようとしてくちばしを挟まれたものか。シギが「今日も明日もこのまま雨が降らないとお前は死んでしまうぞ」と言い、貝が「今日も明日もこのままくちばしが挟まれたままならお前は飢えて死んでしまうぞ」と言う。鳥が飛べないほど大きな貝でない限り、一般的には先に貝が弱ってシギが解放されるのではないか。

家族連れが多かった土日でした。


とってもいい写真を他にも撮ってて感心したものですよ。
会場には来る時間がないんでしょうね。。
御子さんが多いですね。
子供たちは興味があると思うから小学校から先生・児童たち
来られたんじゃないですか?
何を食べるのかなーってホントに気になりますからね。。
因みに・・・大好きなシロチちゃんが大きなフナムシを咥えてるのは似合わないと思ったけど・・・
オオソリハシシギ くちばしは細いのにホント大きな餌
水辺の鳥たちが餌を加えている写真の数々、永い時間カメラを構えて撮られた写真でしょう。その努力に頭が下がります。
ミサゴが大きな魚を捕まえ、飛んだいるさまはまさにオスプレイと思わされます。
紙上写真展を開催していただき本当にありがとうございました。
チョロ2の写真は31種類1,052枚あります。
未整理の物を入れると
もう少し増えるのかも知れません。
日曜日に父親とちょろっと顔を出し
安尾さんと久しぶりの再会の挨拶をしていました。
今度講話に行く小学校の校長先生も
写真展に来られましたよ。
名刺には”ラムサール条約湿地 荒尾干潟の郷
”『子どもたちの笑顔あふれる学校づくりを目指して』
と書いてありました。
シロチドリのフナムシにはみんな驚いていましたね。
みんな生きるのに必死なんですよね。
退職後は鳥たちと付き合う時間の方が
一番多いような気がします。
連れ合いからは「家の仕事はいっちょんせらっさん」と言われているようです。
米軍はあのヘリの名をなんでミサゴの名にしたのでしょうかね。
獲物を完璧に狙い撃ちするという発想なのでしょうか。
ありがた迷惑な話ですよね。
お子さんに語りかけるように、親が子に語り伝える。
印象深く拝見しました。
コメを頂いた中の、大変でしたでしょう!!!
≫はてさて、その分類は、していなかったと気づき
膨大な写真の中から1枚、1枚と見つける作業を始めました。
61カットを見つけましたが、まだまだ探せばあるようです。
この苦労が
荒を市民の感動を呼び、たくさんの人たちの胸に刻め込まれたで有りましょう。
・ 荒尾かな何はなくともシロチドリ
≫チョロ2が中学2年の時(現・高2)撮影したもの。
クロツラヘラサギ。
バッチリ、素晴しい!!
よき後継者、きっと右上がりムクムクと技を磨き上げ荒尾をの先端を行く伝承者であることでしょう。
この写真展により多くの市民が、
荒尾干潟を身近に感じ取ったことでっしょう。
市民のためボランテイーア、お疲れさんでした。
長年の活動が報われたということですね。
素晴しいです。
「渡り鳥には国境はございません」の言葉に
感動。
これも活動されているからこその言葉でしょう。
浜離宮が想い出の場所になったのでは
ないでしょうか。
ますますのご活躍を祈念いたしております。
人たちが見に来られて大成功でしたね。
渡り鳥が一体何を砂浜で食べているのか
これまでさっぱりわかりませんでした。
写真展を見て、いろいろと勉強になりました。
正面を向いての記念写真は
お宅へ郵送しましたよ。
写真は撮ったら今はその日のうちに整理して
必要なものだけ残すようにしていますが
以前のはまだ写しっぱなしでそのまま保存しているのもあります。
必要項目をもう少し増やして、整理する必要を感じています。
シティモール内部の人から
「評判がいいですよ」とおっしゃっていただいて
本当に嬉しかったです。
また準備や後整理にも関係者以外も人も駆けつけてくださいました。
みんなに支えられているのだなあと言うことを
しみじみ感じた今度の写真展でした。
最近の国内外の情勢に思いを馳せる度に
人間の縄張り争い、国境を巡る摩擦、紛争等に
嫌気がさして、人間の未来に希望が持てません。
あんな小さな身体で、南半球から北半球まで
必死に、しかし自由に旅する渡り鳥たちのけなげさに
人は何も感づかないのだろうかといつも思っています。
浜離宮では一般の観光客は両殿下を盛んに撮っていました。
我々には撮影はご遠慮くださいと釘を刺されていましたので、きちんと守りましたよ。
本当にありがとうございました。
今度の写真展では、鳥の生活の一端を紹介できて
皆さんにも少しは喜んでいただけたようです。
アンケートにもいっぱい感謝や励ましの言葉をいただき
明日への活力になりました。
いつも荒尾干潟やを鳥たちを愛してくださって
ありがとうございます。鳥たちに代わりお礼を申し上げます。