英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

英文が読めない理由

2017年08月24日 | 指導現場にて
先日、社会人の方から電話で「単語の意味は辞書を引けば分かるのに、英文が何を言おうとしているのか分かりません」という相談がありました。

理由は二つです。

1.文法力・英文構造把握力の不足
単語の意味が分かっていても英文の意味が取れないのは、文法に従って英文構造を把握できていない可能性がほとんどです。特に、日本人の学習者は分詞構文や省略・倒置構文に弱いので、そのような構文を含んだ英文は単語の意味をつなげただけでモヤ~っとして流してしまいます。意味が取れない英文構造の原因は何だったのかをはっきりさせ、その文法を掘り下げて学習すれば、飛躍的に英文が読めるようになります。

2.背景知識の欠如
たとえ正確に英文構造をとらえることができても、話の内容がチンプンカンプンということがあります。特に、TIMEなどの英文では修辞が多用され、引用も多いので、英語圏の文化そのものに馴染んでいないと、英文の裏にある本当の意味が見えてこない状況が頻出します。例えば、日本語で、「お前の行動はオフホワイトだよな」と言われても、日本の芸能ネタを知らないと笑えないのと同じ感覚です。

大学入試センターレベルでは背景知識の有無で英文の理解力が変わる英文は出題されませんが、国公立二次試験や早慶上智などの難関私立大学では出されます。英語の勉強の他に、日頃から興味を持ったことは日本語でいいので、掘り下げて知識を培っておくと、英文を読む際には必ず役立ちます。


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