英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

受験は要領

2017年08月26日 | 指導現場にて
信州伊那谷ではほとんどの学校で夏休みが終わり、2学期がスタートしています。授業に来た生徒たちに夏休みの勉強の様子を聞いていますが、非効率な勉強をして時間を無駄にしてしまった生徒もいたので、ここでアドバイスを記しておきます。

まず、どんな試験でも満点を取らなくても合格できます。ボーダーラインでも満点でも合格には違いありません。特にこれまで部活中心で受験勉強をやってこなかった現役生は、限られた時間の中で効率よく勉強し、ボーダーライン上でもいいので受かることを考える必要があります。

例えば、一般的なある国立大学理系の入試配点を挙げると、

一次(センター)試験 5教科7科目(国・社・数・理・英)900点
二次試験 3教科(数・理・英)700点
合計 1600点(二次試験比率44%)

この大学の合格を目指す場合、センター試験で足切りがなければ、一次と二次の合計で1050~1120点を取れば合格できます。理系なので、国語が苦手な生徒が多く、古文と漢文に力を入れて勉強をしようとする生徒を多く目にしますが、私は極端ですが、「古典(古文と漢文)は勉強しなくてもよい」とアドバイスします。

古典の配点は古文と漢文それぞれ50点満点ですので100点です。1600点満点の試験でたった6.25%の比率しかないのです。二次試験で必要とされるわけでもなく、全体の1割にも満たない教科に力を入れても合格は見えてきません。しかも、古典とは言ってもある程度は意味は取れますし、一次試験はマークですので0点になる可能性は極めて低いのです。100点中25点くらい取れれば良しとして、貴重な勉強時間を二次試験でも課され比重が大きい、数学・理科・英語に費やすべきなのです。

もちろん、東大など理系でも二次試験で古典が課されたり、センター試験で足切りがある場合はやらなければなりません。志望校の配点や過去問をしっかりと調べて対策を練っていく必要があります。そう言う意味でも、第一志望を早くに決めることは大切なのです。

ちなみに、私が受験生だった時、第一志望の早稲田大学政治経済学部では国語で古文も漢文も出題されていましたが、過去問を研究すると、漢文は毎年1~2問しか出題されていませんでした。ですので、漢文は捨てて一切勉強せず、その分を、時間をかけただけ点数につながりやすい「政治・経済」に力を入れて勉強しました。

受験は要領が大切です。配点や出題傾向をしっかり調べ、配点が高く、また点数が伸びやすい(=コスパの良い)勉強を心掛けていきましょう。


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