28年前の1990年2月21日、高3生だった私は第一志望の早稲田大学政治経済学部を受験し、打ちのめされました。
試験があまりにもできず、「不合格」という現実を受け入れなければならなかった夜。半ばやけっぱちになり、宿泊していたビジネスホテルの近くのゲームセンターで無為に時間を過ごし、夜9時くらいにそのゲーセンを出たときに見上げた東京の空。
2月にしては暖かく、雨になりそうな、湿った思い空気が私を取り囲みました。「合格を確信して、今この空を見上げている人もいるんだろうな」と思った自分に、「よう、兄ちゃん。何か空に見えるのかい?」と、ホームレスに話しかけられたことも、鮮明に覚えています。
自分がいかに不甲斐なく中途半端な人間かを思い知らされ、そして、生まれて初めて「自分で人生を変えよう」と心に誓いました。不甲斐ない自分にサヨナラできたのが、この日でした。28年前のあの日、悔しさと新たな決意が交錯する中で破った問題用紙。これを見ると、あの日のことを昨日のことのように思い出します。
あの挫折があったから自分を変えることができ、現在の自分があります。挫折とは、その時は辛いものでしかないかも知れませんが、時が経てば人生の転換点にもなりえます。
大学受験とはそういうものです。大学受験生諸君、今生きているこの瞬間と感じている思いをしっかりと心に刻み、残りの時間を走り切ってほしい。
試験があまりにもできず、「不合格」という現実を受け入れなければならなかった夜。半ばやけっぱちになり、宿泊していたビジネスホテルの近くのゲームセンターで無為に時間を過ごし、夜9時くらいにそのゲーセンを出たときに見上げた東京の空。
2月にしては暖かく、雨になりそうな、湿った思い空気が私を取り囲みました。「合格を確信して、今この空を見上げている人もいるんだろうな」と思った自分に、「よう、兄ちゃん。何か空に見えるのかい?」と、ホームレスに話しかけられたことも、鮮明に覚えています。
自分がいかに不甲斐なく中途半端な人間かを思い知らされ、そして、生まれて初めて「自分で人生を変えよう」と心に誓いました。不甲斐ない自分にサヨナラできたのが、この日でした。28年前のあの日、悔しさと新たな決意が交錯する中で破った問題用紙。これを見ると、あの日のことを昨日のことのように思い出します。
あの挫折があったから自分を変えることができ、現在の自分があります。挫折とは、その時は辛いものでしかないかも知れませんが、時が経てば人生の転換点にもなりえます。
大学受験とはそういうものです。大学受験生諸君、今生きているこの瞬間と感じている思いをしっかりと心に刻み、残りの時間を走り切ってほしい。